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【能登半島地震】重機伴い現地入り 豊山派・林映寿副住職

※文化時報2024年1月12日号に掲載予定の記事です。写真は林映寿副住職提供。
※記事を一部修正しました(1月9日18時40分)

 真言宗豊山派浄光寺(長野県小布施町)の林映寿副住職が代表を務める一般財団法人日本笑顔プロジェクトは3日、重機の操作技術を生かそうと石川県珠洲市に向けて出発。市や自衛隊などと連携し、道路をふさぐ土砂の撤去などを行い、孤立する集落へのルートを確保した。

 日本笑顔プロジェクトは、2011(平成23)年3月の東日本大震災をきっかけに設立された団体。19年10月の台風19号災害で、重機はあっても操縦できる人が足りなかったことを教訓に、重機オペレーターやバギーのドライバーの養成に取り組んでいる。林副住職らは、土砂崩れなどで不通になっている道路復旧を支援しようと、ダンプトラックに小型重機を載せて出発した。

 3日は能登空港(石川県輪島市)で帰宅できない状態にあった人々を、JR金沢駅と富山駅に輸送するためのバスを先導した。

 道の駅「のと千里浜」(石川県羽咋市)からバス8台を引き連れて移動。道路の陥没や土砂崩れなど危険箇所を避け、迂回を重ねながら12時間かけて空港に到達したという。

 空港の駐車場で仮眠後、4日早朝に珠洲市内へ移動。今度は孤立集落へのルートを確保するため、陸上自衛隊鯖江駐屯地(福井県鯖江市)の隊員らと共に、土砂の撤去作業などを実施することになった。夕方5時から作業を開始し、深夜0時に開通させた。

 また、別のスタッフが、日本笑顔プロジェクトと災害協定を結ぶ石井食品(千葉県船橋市)から提供を受けた常温保存が可能なおかゆや総菜などを、千葉県成田市の拠点「nuovo成田」から陸路で19時間かけ、珠洲市に届けた。

 林副住職は「燃料がかなり不足している。食材も水も全く足りていない。正月休みを返上で、緊急対応していただいた石井食品さんは、協定の範囲内にとどまらず、しっかり活動していただいた」と話した。

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