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技能実習生に報いたい

※文化時報2023年4月21日号掲載の社説です。

 新たな制度をつくるのであれば、屋上屋を架すことはせず、ゼロベースで築き上げるべきだ。宗教界は、引き続き関心を持って見守る必要がある。

 外国人技能実習制度=用語解説=を巡り、政府は10日、有識者会議に示した中間報告書のたたき台で「廃止」を打ち出した。その上で、人材確保と人材育成を目的とする新制度の創設を検討するとした。

 現行の技能実習制度は1993(平成5)年に始まり、今年で30年となる。人材育成を通じた国際貢献を目的に掲げているが、現実は人手不足を補う労働力として扱われている。違法な低賃金や長時間労働が横行しており、国際社会からは「強制労働」との批判が上がっていた。

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