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衣類つるしてお焚き上げ 三重・朝田寺「道明供養」

※文化時報2024年9月3日号の掲載記事です。

 「朝田(あさだ)の地蔵さん」の愛称で親しまれている三重県松阪市の天台宗朝田(ちょうでん)寺(髙橋義海住職)で8月16~23日、盂蘭盆(うらぼん)供養地蔵会式が営まれ、採燈(さいとう)護摩供や火渡り、盆踊りや花火の打ち上げが行われた。同寺には「道明(みちあけ)供養」という独特の地蔵信仰が受け継がれており、23日の結願には初盆を迎えた故人を供養する儀式もあった。(佐々木雄嵩)

 松阪市と周辺地域には、葬儀後に宗派を問わず朝田寺へ参拝する風習が300年以上前から残っている。遺族は故人が生前身に着けていた衣類を本堂の天井につるす「掛衣(かけえ)」をし、本尊の地蔵菩薩に極楽浄土への道明けを祈願する。

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