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「墓デミー賞」に森さん エンディング産業展で授賞式

※文化時報2020年12月2日号の掲載記事です。

 お墓参りに関する作文と写真を通じてお墓の大切さを見直してもらう「第1回墓デミー賞」(墓デミー賞実行委員会主催、文化時報社など協賛)の授賞式が11月25日、エンディング産業展会場の東京ビッグサイト青海展示棟(東京都江東区)で行われ、最優秀作品賞に千葉県印西市の森真由美さん(65)が選ばれた。

 墓デミー賞は、新型コロナウイルス感染拡大で帰省の自粛が呼び掛けられ、お盆期間中でさえお墓参りがままならない状況を懸念した石材業者らが「お墓版Go To キャンペーン」として企画。作文と写真33点が寄せられた。

 森さんは、認知症の母親が気にしていたお墓の掃除をするため、千葉から故郷の城崎温泉(兵庫県豊岡市)に夫婦で通ったエピソードを紹介。「墓じまい」の言葉が頭をよぎったころ、兄の提案で実家とお墓のリフォームをしたという。

 「大切な人たちのお墓があるからこそ、ふるさとを感じ、ふるさとと繋がっていられる」とつづり、世代を超えた家族14人がお墓で記念撮影した写真を添えた。

 森さんは「夫に背中を押されて作文を書いた。母は7月に亡くなったが、受賞がいい供養になったのではないかと思う」と話した。

 実行委員長を務める株式会社大橋石材店(神奈川県横須賀市)の大橋理宏社長は、授賞式のあいさつで「お墓を大切にしている人々が何を考え、何を見ているかを知ってほしい」と話した。

 受賞作品はホームページ(https://www.gotograve.com/)で公開。第2回は来年1~9月に募集予定。

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