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国葬には反対だ

※文化時報2022年8月5日号に掲載された社説です

 参議院選挙の遊説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相の「国葬」が、9月27日に東京・日本武道館で行われることが決まった。無宗教の葬儀を国が行うことは、葬儀から宗教を排除しようとする昨今の風潮を助長させることになりかねない。実施には反対する。

 戦前の「国葬令」は、政教分離の原則を定めた日本国憲法の制定を機に、1947(昭和22)年に失効した。それ以降、国葬に関するはっきりした法的根拠はなく、戦後に行われたのは吉田茂元首相ただ1人である。

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