見出し画像

今年の言葉「自他同心」 延暦寺が発信

 ※文化時報2021年1月11日号の掲載記事です。

 天台宗総本山の比叡山延暦寺(大津市)は1日、一隅会館前で今年の「比叡山から発信する言葉」を発表した。年の変わり目に合わせ、午前0時に水尾寂芳執行らが除幕し、「自他同心」と書かれたパネルを公開した。

 「自他同心」は、伝教大師の「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」という言葉の意をくんだ。自分にも他人にも同じ心があることと、他人を自分のことのように思うことで、苦しみを自分のことのように感じ、心を同じくすることを説いた。

 「発信する言葉」は今年で9回目。今回は、年末年始の生配信を職員らが行い、除幕の様子を画像共有アプリ「インスタグラム」で中継した。

 水尾執行は「今われわれは、身体的な距離を保つよう言われる。体は離れていても心を近づけて同心を心掛けたい」と思いを伝え、新型コロナウイルスの終息に向け、共に祈ることを呼び掛けた。

画像1

 私たちは宗教専門紙「文化時報」を週2回発行しています。皆さまの「スキ」と「フォロー」をお待ちしております。
 お問い合わせ・ご購読のお申し込みは、文化時報ホームページまで。http://bunkajiho.co.jp/contact.html


サポートをいただければ、より充実した新聞記事をお届けできます。よろしくお願いいたします<m(__)m>