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新しい「領解文」制定 本願寺派門主が御消息発布

※文化時報2023年1月24日号の掲載記事です。有料部分には新しい領解文と従来の領解文の全文を掲載しています。

 浄土真宗本願寺派は16日、本山本願寺(京都市下京区)で宗祖親鸞聖人をしのぶ御正忌報恩講の最終日を迎え、『新しい「領解文(りょうげもん)=用語解説=」(浄土真宗のみ教え)』を制定した。日中法要の後に大谷光淳門主が御消息=用語解説=を発布して伝えた。蓮如上人以来、重要な法要で脈々と唱えられてきた伝統ある聖教(しょうぎょう)と同等の文章を定める試み。

 光淳門主は「僧俗を問わず、多くの方々にさまざまな機会で拝読、唱和いただき、み教えの肝要が広く、また次の世代に確実に伝わることを切に願っております」と述べ、石上智康総長は「念仏者として領解すべき肝要としてともどもに拝読唱和し、日々に精いっぱい勤める」と表明した。

 『新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)』は、2021(令和3)年3月の春の法要で光淳門主が示した『浄土真宗のみ教え』に基づく内容。宗派では、全国各教区の研修会で行うお勤めなどで唱和するよう伝えるほか、3月29日に始まる親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要での唱和を視野に入れて調整を進める。

理解阻んだ古典表現

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