見出し画像

議会制度の模範たれ

 ※文化時報2023年2月10日号掲載の社説です。

 地方議員のなり手不足が深刻化している。共同通信は1月28日、全国の地方議会議長に行ったアンケートに関する記事を配信し、63%がなり手不足を感じていると答えたとの結果を明らかにした。前回5年前の調査に比べ11ポイント上昇したという。

 今年は統一地方選の年に当たる。2019(平成31)年の前回選では、無投票当選者が道府県議の26.9%、町村議の23.3%を占め、いずれも過去最高の割合となった。選挙という議会制民主主義の根幹が揺らいでおり、今回はどのような数字となるのかが気がかりである。

 議員のなり手不足は、僧俗を問わない。とりわけ、議会制度を持つ伝統仏教教団にとっては、対岸の火事では済まされない問題だ。

ここから先は

1,236字

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

サポートをいただければ、より充実した新聞記事をお届けできます。よろしくお願いいたします<m(__)m>