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最優秀賞に小林芽依さん 第2回文化時報作文コンクール

※入賞作品は文化時報の紙上に2021年11月29日号から順次掲載されます。

 「お寺の100年後」をテーマに小中学生と高校生が作文を書いた「第2回文化時報作文コンクール」(文化時報社主催、公益財団法人仏教伝道協会協賛、公益財団法人全日本仏教会・公益財団法人全国青少年教化協議会後援)の審査結果が発表され、最優秀作品賞に兵庫大学附属須磨ノ浦高校3年、小林芽依さんの「第二の実家へ」が選ばれた。

 優秀作品賞は、高野山高校3年、木村観音さんの「お大師さまに守られて」▽上宮学園中学校3年、本谷莉絵瑠さんの「お寺の100年後」▽鹿児島市立和田小学校6年、堤天仁さんの「未来のお寺」。

 仏教伝道協会賞には、京都光華高校2年、造田華乃さんの「悩みとお寺のあり方」が輝いた。審査員特別賞は5人の受賞が決まった。受賞者には賞状とAmazon ギフト券が贈られる。

 作文コンクールは、神仏を敬う心と思いやりの精神を持ち、未来を力強く生きて欲しいとの願いを込めて開催。前回を上回る377作品の応募があった。来年も夏ごろに募集を始める。

 審査員特別賞の5人は次の皆さん。(順不同、敬称略)

 増田久遠、有村和樹、大塩雪乃、山下愛加、牧花恋

講評:実現可能で斬新な発想

 「お寺の100年後」をテーマに募集した第2回文化時報作文コンクールには、377作品の応募がありました。作文を書いてくださった小中学生と高校生の皆さん、応募にご協力いただいた保護者と教職員の方々に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 新型コロナウイルス感染拡大により、これまでの常識が覆されたり、逆に大切さが見直されたりしたことが、宗教界にも多々あります。そして、さまざまな教団がお寺の在り方を模索しています。ならば、若い皆さんは未来のお寺をどう考えるか。いっそ100年後まで見通してもらえれば―と、今回のテーマを選びました。

 ハードルが高いかなという心配は、杞憂に終わりました。審査に困るほど、力作がたくさん寄せられました。多くは「お寺は100年前からあり続けているのだから、100年後もある」と考えてくれました。

 問題は、人々が残したいという心を持ち続けるかどうかでしょう。この点についても、観光や文化財としてのお寺、地域コミュニティーの拠点としてのお寺、弔いや法要を行うお寺―など、さまざまな観点から考察がありました。大人では思いつかないような斬新なアイデアで、なおかつ実現できそうな提案もありました。

 入賞作品は今号から順次、文化時報の紙上に掲載していきます。小中学生と高校生の皆さんは、他の人の作品から、発想力や文章力を学んでもらえればと思います。

 そして、文化時報を愛読してくださっている宗教関係者の方々も、子どもたちの自由な発想を受け止め、じっくり読んでください。コンサルティング業者からでは得られないヒントが、隠されているかもしれません。(主筆 小野木康雄)

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