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【能登半島地震】總持寺祖院も被災 曹洞宗
※文化時報2024年1月12日号に掲載予定の記事です。写真は曹洞宗関係者提供。
能登半島地震では曹洞宗大本山總持寺祖院(石川県輪島市)も被災した。山門から続く回廊の屋根がつぶれ、塔頭(たっちゅう)の芳春院が倒壊。山門前の灯籠は倒れ、境内の石畳はめくれ上がった。負傷した初詣の参拝者もいたという。
祖院は2007(平成19)年3月の能登半島地震で壊滅的な被害を受けた。全国の寺院から支援を受け、耐震のための地盤改良を含む修復工事を14年かけて実施。21年には完全復興の落成慶讃(けいさん)法要を、大本山總持寺(横浜市鶴見区)の江川辰三貫首(当時)の導師で営んだ。
今年は開山の太祖・瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師の700回大遠忌とあって、宗門にとってはかなりの痛手。ある宗会議員は「祖院は参拝できる状況ではない。大遠忌の今年は、復興が一番大きな課題になる」と話すが、宗門関係者は「鶴見の總持寺に財政的な余裕はない」と顔を曇らせた。
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