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原稿用紙のルーツ 版木保存に苦慮

※文化時報2022年5月27日号の掲載記事です。

 黄檗宗大本山萬福寺塔頭(たっちゅう)の宝蔵院(盛井幸道住職、京都府宇治市)は、仏教経典の百科事典として名高い一切経(大蔵経)を広めた鉄眼禅師(1630~82)が作成した版木「鉄眼版一切経」(重要文化財)を後世に継承するための勉強会「てつげん版木の会」を立ち上げた。今月28日には、鉄眼版の大般若経を転読する大般若会を初めて営む。(高田京介)

黄檗宗宝蔵院、勉強会を開始

 版木は縦26センチ、横82センチ、厚さ1.8センチ。宝蔵院は約6万枚を所蔵し、そのうち4万8275枚が重要文化財に指定されている。明の字体で彫られ、20字詰め20行が2枚分で構成されていることから、明朝体と原稿用紙のルーツとして知られる。

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