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ただのSNSじゃなかった!TikTokを分解!

こんにちは!
分解と妄想が大好きな分解ちゃんです!

気になる広告やサービスを分化して、
その背景や未来について妄想していきます!

今日の分解:TikTok

若者に人気の動画投稿SNS、TikTok。
最近何かと話題ですが、今回はこのサービスを分解して流行の秘密を探ろうと思います。

STEP1:何ができるか

TikTokでできることをまとめてみましょう。

SNS機能
・投稿(動画+テキスト)
・フォロー
・いいね
・コメント
・シェア
・メッセージ
・ハッシュタグ
・フィード
動画作成機能
・撮影
・編集
・再生速度の変更
・フィルター
・エフェクト
・テロップ
・楽曲の利用
・スライドショーの作成

大きく分けると、SNSの機能と動画を作成するための機能の2つです。

特徴的なのは、動画の編集やエフェクトなどの加工を、投稿時にアプリ内で行えることです。
動画編集というとPCや専用アプリを使うイメージですが、TikTokらしい映像編集に機能を限定しているため、簡単に完成させることができます。

STEP2:場所はどこか

TikTokは中国発のSNSです。
中国では、Facebook、Twitter、Instagram、LINEなどの中国国外のSNSの多くが規制のため(一般的には)利用できません。
そのため、WeChatなどの独自のサービスが生まれており、中国国外でも利用されています。

海外のプレイヤーは戦いにくく、国内のプレイヤーは独自サービスを作れば海外でも戦える、という状況といえます。

STEP3:誰に向けて、誰がやるか

TikTokに関わる人を大まかに分けると、次の4タイプになりそうです。

・サービス提供者
・広告配信者
・楽曲提供者
・ユーザー

サービス提供者はTikTokの運営会社であるByteDance社。
TikTok以外にもBuzzVideoなどのサービスも手掛けています。

広告配信者はフィードに広告を流したり、ハッシュタグを使ったキャンペーンなどを行います。

楽曲提供者は動画に使用できる楽曲を提供します。TikTok上で流行ると楽曲の売り上げにもかなり貢献するそうですが、TikTok自体が収益になるかはわかりません。

ユーザーはサービスを一般的に利用する方で、大きく分けて動画投稿を行うユーザーと見る専門のユーザーとに分かれます。
年代では10代〜20代の若年層が多いようですが、30代以上のユーザーも少なくありません。
動画投稿を行うユーザーよりも、見る専のユーザーの方が多いようです。
インフルエンサーや芸能人、著名人なんかもいますね。

STEP4:いつなのか

日本でのサービス開始は2017年10月。YouTuberは一般化し、SNSで人気を集めるインフルエンサーが注目を集める時期です。

STEP5:どのようにしているか

サービスの基本は動画投稿と閲覧です。

ハッシュタグを中心に、運営側やユーザー、広告主からテーマが提供されています。

テーマがあると、何を投稿するかがわかりやすくなり、動画をつくるハードルが下がります。

投稿が増えるとコンテンツにバリエーションが生まれ、視聴ユーザーも増えていきます。人気者がうまれる確立も高くなります。

ユーザーが集まれば広告などにより資金が集まります。それを使ってエフェクトなどのツールを開発すれば、新しい表現が可能になります。

新しい表現ができるようになると、新しいテーマも提供できます。

まとめると下の図のような循環になっています。

アートボード 1

閲覧者や広告主を増やすより、クリエイターを増やすことを念頭に置いているようです。

YouTubeなど、他にも動画配信プラットフォームはありますが、動画編集ソフトのスキルや機材などはパッケージされていません。
TikTokはプラットフォームサービス自体が、提供するテーマに即したツールを用意しており、誰でも投稿できる下地があります。

フィードにはAIによるリコメンドが表示され、フォローしていないユーザーの投稿も流れてきます。1つ1つの動画は1分以内と短く、スワイプするだけで次々と投稿を見ることができます。
新規参入者でも面白ければファンを増やすことができるようになっています。

人気者になろうとすると、他のユーザーと差別化しなければなりません。そのため、ユーザー自身が新たなテーマや表現を提供したりします。

STEP6:なぜ流行ったか

STEP5で書いた通り、TikTokにはユーザーがクリエイターになるために、ツールやテーマを提供し、好循環をつくりあげています。

しかし、好循環を起こす仕組みがあっても、最初のユーザーを獲得しないことには始まりません。

初期ユーザーを大量に獲得するためか、YouTubeなどの動画配信プラットフォームや、TwitterなどのSNS、TVCMなどを、うざいと言われるまで流しまくっていました。最近はあまり目にしなくなりましたが、当時はほんとによくみました。

TikTokを通じたユーザー体験や、先の循環の仕組みにかなり自信があったのだと思います。

そういった初期投資もあってか、2年ほどで超人気SNSへと進化しています。

さらに妄想

そんなTikTokですが、中国政府とユーザーの情報を共有している可能性があるとして、アメリカやオーストラリアが禁止を検討、インドでは使用禁止を発表するなど逆境に立たされています。

個人情報についてのさまざまな憶測や疑惑が流れることは、中国だけに止まらずあります。

サービスを利用するかしないかは個人の判断に任せるとして、TikTokのサービスの仕組みについては参考になる部分が多々あります。

好きか嫌いかの視点からではなく、じゃあこんなのも面白そう!とか、この考え方は取り入れよう!とか、建設的な方向でものごとを考えられるようになりたいですね。

こういうSNSなどのサービスの政治利用に関しては、ユーザーやファンにとって不利益になりがちなので、行政府もSNSとかつくったらいいんじゃないかなとかも思います。


長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
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