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日田遠征

大変遅くなりましたが、いわきFCに関する話題をnoteの記事にしていきたいと思います。


今回の「はじめに」

難敵ヴェルスパ大分、ソニー仙台を敵地で連破し、いわきFCが首位を堅持しました。ここまでの成績は10勝4分かつ無敗。上々の成績ですが、優勝や昇格と言った具体的なラインを語るのは、まだ先の話かと思います。

また、このアウェー2連勝により、昨年敗北を喫した

大分、宮崎、ソニー、鈴鹿、武蔵野、ホンダロック

以上の6チームうち、一足先にJ3へと昇格したテゲバジャーロ宮崎を除く全5チームから勝利をあげたことになります。進化の証ではないでしょうか。

今回は前半戦好調の象徴とも言うべきアウェー2連戦から、
日田、石巻遠征を2つの記事に分けてそれぞれ手短に書こうと思います。


日田遠征

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大分県日田市は、福岡県、熊本県と接し、天領や水郷の名を冠する風光明媚な街です。三隈川の雄大な景色、天領時代の名残を残す白壁の旧家通り、私が今まで訪れた大分の街は、別府、臼杵、宇佐など海沿いの都市が多かったこともあり、半年ぶり三度目の大分は非常に新鮮な旅となりました。

実は人生初だったひつまぶし(大根おろしや柚子胡椒は日田流?)と、地元の酒「薫長」が特に良かったです。焼き鳥も美味かった。

試合前日、雨ざらしの6千円(現金)を拾って交番に届けたり、時刻表の錯覚も合わさって山道を20kmほど歩いたりと多少のハプニングを踏まえつつも、かなり満足度の高い遠征となりました。当日の天気も良かった。

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試合開始

で、試合当日を迎えた訳ですが、ドラム入りクソデカ段ボールの乗車を快く受け入れてくださった市内循環バス(ひたはしり号)に感謝を申し上げつつ、辿り着いたのは日田陸上競技場。

前年王者のヴェスルパ大分は、開幕当初こそ勝ち点を落とす展開が続き、「これは昨年MVPの退団と監督交代が響いたか」と邪推したのもつかの間、いわき戦に至るまでは引き分け1つを挟み7連勝中と勢い十分の相手です。
何より昨年は1-4という強烈なスコアを見せつけられており、この一戦が今年のJFLの趨勢を左右することは疑いようがありません。

いわきのスタメンは、前節に引き続き要の選手である日高大が不在。一方で平岡将豪が久々のスタメン復帰となりました。JFL昇格後の平岡は後半に出てきて空気を変える役割が多かった様に思いますが、とにかくサポーターからの信頼は絶大なものがあり、どんな展開であれ、彼が出場し、ボールを持てばスタンドが沸くので、コールリーダー目線でも心強い存在です。

私はフットボールの競技経験は皆無で、戦術的な事柄は何一つ解らないんですけど、やはり空中戦で絶対勝ってくれる選手が居ると安心して見ていられますよね(かつては赤星魁麻とかウェズレイ・ロドリゲスとか)。それと、平岡が競った後のいわきのボール保持率は異様に高い気がするので、競り合いに強い以上の技術がある…気がします。詳しくは解らない。

いずれにせよ、試合展開としてはいわきが戦前の想定以上に大分を押し込んでいる。少数精鋭の遠征組としては、難敵撃破への期待は否が応でも高まっていました。


失点せども

今節を含めて、今季いわきが先制を許した試合は5試合。その勝敗は2勝3分です。
不敗神話みたいな物を持ち出すとそこに囚われるので言いませんが、そもそもいわきFCは始動以降「先制を許す」という経験をほぼしないで昇格してきたチーム。昨年は、正直なところ、「追う展開」に不慣れなサポーターが、失点後も地に足つけて熱狂を保てていたか?自信がありません。この辺りも、サポーターがチームと共に成長していくところだと思います。

しかししかし、チームもサポーターも今年は一味違う。

青森戦、終了間際、嵯峨理久の同点ゴール
鈴鹿戦、平岡の逆転ゴール
Honda戦、岩渕の電光石火の同点弾

実績があるからこその、「やってくれる感」。
この試合でも、先制されたいわきが、このまま0-1で完封されるという雰囲気は微塵もありませんでした。スタンドも、前年王者に対して一歩も引かない態度を保ち、鈴木翔大の同点ゴールを迎えます。
印象的なゴールを残すFW、当たり前のようにゴールを量産するFW、点取り屋の像は多様だと思いますが、翔大が立つのは「結果を求められる立場」。
同じ93年組として鈴木翔大にかける想いは人一倍と自負してる私としては、この辺りを書き出すと物凄く話が長くなるので、また別の記事にしようと思いますが、ともかく結果を求められている選手が結果を出すと流れは更に良くなりますね。

シュート数だけを見れば一進一退、危ないシーンは幾つもありながらも、それでも常に競り勝ち、走り勝つ。
今シーズン2度目の逆転ゴールが、再び平岡のシュートから生まれたのは「やはり」の一言です。在籍6年、重ねた殊勲点はダントツの1位。またしても鮮烈な印象をサポーターに残しました。


シャットアウト

皆さん何となくお気づきかと思いますが、今季は相手の得点で終わった試合がありません。コンサドーレ戦とか、全社の沖縄SV戦とか、去年の高知戦とか…最後の最後でいかにも不必要な失点をするのは過去の話です。

圧倒的な走力で相手に反撃の余力を与えず、ベンチメンバーにもパワーのある選手が揃っている。この試合では、終了間際に奥田雄大、谷村海那の2人をピッチに送り出していますが、豪華な起用の仕方だと思います。
加えて、この日はベンチには黒宮渉と江川慶城が控えている。最終盤のボール保持には否定的な声もありますが、個人的には「筋肉を全面に出した、JFLで最も迫力のあるボールキープ」みたいな感じで、好意的に見てます。

あと、試合後の雰囲気も非常に良かった。試合終了と同時にあれだけ喜びを表出させる姿は久々に見ました。それだけ、この試合が重要であり、同時にヴェルスパ大分が強敵だったということだと思います。


長い1年を

かくして首位攻防戦に勝利したいわきFCですが、最初にも書いた通り、昇格や優勝を指折り数えるのは今ではない。勝ち点10差は3試合あれば吹き飛びます。

田村監督がミーティングで選手に向ける「没頭しろ」の言葉は、サポーターにも通ずると思います。とにかく90分間、選手を応援する。フリーランニングなど解る人には解る働きの評価は試合後にするとして?…とにかく、ボールに関わってる選手が目の前の敵を吹き飛ばす後押しをする、試合直後は何も思い出せないくらいが丁度良いのではないかと思います。


チームと共に、大きな物を勝ち取る1年にしましょう。



最後に

今回の遠征にあたり、弾幕の提出場所や鳴り物の使用について、私からの問い合わせに対応してくださったヴェルスパ大分のスタッフ様、更にそこに話を繋いでくださったヴェルスパサポーター様、その他情報をくださったラインメール青森サポーター様はじめ多くの方々に感謝申し上げます。

6000円、届いてるといいなあ。


次回「石巻遠征」

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