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人体という培養器 ヒトという侵食者 / ウィルスのよう 幸せや喜びも伝染する



マスクの目をかいくぐるのだという

人体で増殖するのだそうだ


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火を使う生命体が現れたのだという

山や海に手を加え 他生物を叡智により食しているそうだ


       *


人間てのは物体であり思考である

そのバランスはおのおのの個々が決めてよいことになっている


100mを10秒ぐらいで走れる個性

白球を157キロで放る個性

868本スタンドへ叩き込む個性


考察や表現で他者へ貢献する個性

8:2 のバランスもあれば3:7 もあるだろう


0.2:99.8 や、99.4:0.6も大歓迎なのだ

本人が構わなければ どちらかゼロでさえも受け容るのだ

本人が決めればよいのである

こういうものは同志によれば 在り方 と呼称されるものだ

さすれば それは受け容れられる



人間てのは物体であり思考である

物質であるウィルスが人体で増殖し他者へ感染する



善意や悪意、哀しみ喜び、幸せやチョベリグも人体で増殖する

そして他者への伝染 感染を繰り返す


濃厚な接触など必要ない 飛沫や空気の理由探しも要らない


他人とどのように関わるか どう繋がるか

それが人体内で増殖し伝染し感染してゆく


幸せやチョベリグも体内で増殖し伝染し感染してゆく

体内というより脳内なのだろうか

生命や生活に支障をきたすものでなければその認知は薄れる


わたしたちは地球を侵食してきた

ときに必然の地球活動に対し何の術もなくひれ伏している

きっと これからも

人体を介す新しいウィルスは、地球活動に敵わない人間の構図と重なった



人体に対してマスクを抜けるサイズ感

地球のみならず取り巻く環境とヒトとのサイズ感


身長があと2cm高ければ など大した問題ではないであろう

善意や幸せやチョベリグはマスクの目をも超える

そういう小さく細く脆いものだ



悪意やバッシング思考ってのは とても大きなものだ

鼻の穴より大きい

鼻からスイカ入れるほどの熱意を持ってやっとこさ押し込めるようなものだ


      *


千葉の冬の浜に並んだ竹筒灯篭の灯りなど 電波を経由し海外の画面にまでも響かせるパワーを持つ

そして受け取る人がいる


感染拡大初期の船客に向けたエール



ヒトってのは物体でもあり 思考でもある

どうせなら人体の体温を上げるウィルスではなく 昂揚や幸福、優しさを
増幅させるようなマスクの目をもくぐるものが席巻しないものだろうか


当たり前だが世界中の法に触れず末端価格の付かないものが


        




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