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名シーン9選で振り返る! 時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん #好きなアニメを語る

今期最も熱かったアニメといえば,ずばり『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』に違いありません!

アーリャだけでなく有希やマーシャの活躍も含め,本作で印象に残っているシーンをギュッと 7 シーンに精選し,好きを語っていきたいと思います!


⚠️ 以下ネタバレを含みます ⚠️


① オープニング

まずはオープニングが良すぎる!!!

楽曲『1 番輝く星』の歌詞は,政近の魅力に気づいて段々と好きになっていくアーリャの気持ちが,ややツンツンしながらも本音とともに表現されています.アーリャの一人で強くあろうとする外向けの姿から,それを貫通する政近の優しさによってアーリャの内面に芽生えた感情が,どんどん大きくなっていくような,そんな燃えたぎる想いが感じられます.

そして映像! カット数が多すぎる! 2 話の放送後あたりに 1 コマずつ丁寧に見ましたが,後の放送界の伏線となるような描写もたくさんあって,情報量が凄い!

中でも一番好きなのは,38 秒あたりの有希のシーンです.2 話を見た後,どうしたらこんな兄妹関係ができるんだとも思っていましたが,オープニングを丁寧に見返したことで有希の体調のことを理解して,なんだか切なくなりました.有希は外にも出づらい中で一緒にいてくれたお兄ちゃんのことが本当に好きなんだなと.政近は有希に申し訳なさのようなものを抱いているゆえにこれほどの優しさを持っているんだなと.

② 第2話「幼馴染とは?」より,「幼馴染」の意味がわかるシーン

つまり,実の兄妹もまた幼馴染!
幼馴染とオタク友達と実妹は,すべて共存可能なのだよ!

いやもうこのシーン,衝撃が凄すぎてもう 10 回ぐらい見返したのではないでしょうか(笑)

手元の漫画と顔の距離が近すぎて,明らかに顔を隠している作画.もしやさっきまで一緒にいたお嬢さまなのか? いやでも喋り方全然違うくね? え,どういうこと?? 本当に同一人物なの!?!?!?

放送 2 話目でまだ人間関係の把握が追い付いていない脳は大混乱でした(笑)

学校ではお嬢さまをしながら,実は超オタクというギャップ! そして,そのヒミツを共有している政近とのトクベツな関係!! これは推せる.尊すぎて死ねる.

その後のお出かけシーンでは,アーリャの存在にいち早く気づいて身バレを阻止し,アーリャへのいじわるを成功させながらも,アーリャを政近に押し付けて自分はオタグッズを買いに行くちゃっかりムーブ.完璧すぎる.

③ 第3話「そして二人は出会った」より,政近がアーリャをダンスに連れ出すシーン

アーリャが男子集団に絡まれたところからの,政近.

悪い,先約だ.
行こうぜ,アーリャ.

心臓が,うるさい.

このシーンは音楽といい光の表現といい,演出が最高なんですよね.アーリャの視点から見た政近という感じがします.自分の城にこもっていたアーリャを外に連れ出してくれたような,お迎えにきてくれた白馬の王子様のような,そんなカッコよさが伝わってきます.

④ 同じく第3話「そして二人は出会った」より,マーシャが政近と再会するシーン

久世くん下のお名前は?
――まさ,ちか……

Ну что пойдём?
――ごめんなさい.行きましょうかって言っただけなの.

直前の自宅でのアーリャとのシーンでは,政近の写真をペンダントに入れて,今でも大切に想っていることが描かれていました.

そんな最中,政近と再会し,マサーチカだと気づいたマーシャ.まさに運命的な再会で,頬を染めながらも唖然とした様子.

目の前に政近がいるという事実を受け止めて,次に湧いてきたのは,政近は今やアーリャの友達で,好きな人で,アーリャから大切な人を奪いたくないという姉としての気持ち.

でも,もしかしたら,もしかしたら自分のことを覚えてくれているんじゃないか.政近も自分のことを好きなままでいてくれたのではないか.そんな気持ちから政近を試すように口にしたロシア語.しかしアーリャのデレの内容が実はわかっていることを隠さないといけない政近はすっとぼけ.マーシャが振り返るまでの僅かながら確かに存在した間.マーシャはいったいどんな表情だったのでしょうか.

決して長いシーンではなく,構成的にもアーリャと政近の出会いを描いた放送回におまけ的に差し込まれた内容.それでもこの短い時間でマーシャは,自分の気持ちが今や片想いであると認識し,アーリャを応援することに決めたのでした.

運命の再会がこんな切なくて良いのか!! 思い出せよ政近!!!

個人的にはマーシャと政近が二人になったときに流れる曲が大好きです.昔を思い出して温かくなりながらも,それは遠い過去のことで寂しい現実に想いを馳せるような,そんな雰囲気ですよね.

⑤ 第4話「溢れ出す想い」より,政近がアーリャとの生徒会長選出馬を誓ったシーン

俺がお前を生徒会長にしてやる.
お前が望むなら,全力で生徒会長にしてやる.
これ以上一人にはしない.
これからは,俺が隣でお前を支える.
だから……
黙ってこの手を取れ,アーリャ!

夜空のもとで手を真っすぐと伸ばす政近.ラブコメと現実をいい意味ではき違えるタイプか? 場の作り方がうますぎる.カッコよすぎ.

そして,その言葉が響いたアーリャ.頬を赤らめ,涙を流し.そっと手をつなぐ.素直なアーリャもかわいい.

Я тебя люблю
(好きよ)

キャーーー告っちゃったーーー
ロシア語がわからなくてもなんて言ってるかわかっちゃいますね~ ニヤニヤ


ん?

今,他の女のこと考えてた?

告白イベントでラブコメ主人公がやっちゃいけないことランキング第 2 位はさすがに草.

アーリャが真面目にラブをやっているのに政近が全力でコメをやっていくバランスが面白すぎです.

⑥ 第5話「それぞれの決意」より,政近が有希に決意を打ち明けるシーン

俺は,アーリャを生徒会長として推すことにした.

お,

お兄ちゃんがアーリャさんに寝取られたあああ!!!

このシーンの最初の「お,」が大好きなんですよ!!!
かなり空気を含んだ声で,最初聞いたときは,泣き出すのかと思いました.かと思いきやコメディ!!!
丸岡和佳奈さんの演技には今作中心を動かされてばかりです.

でもそのあと,ちゃんとシリアスもあって.

そっか.やる気を起こせる人が見つかったんだ.
はーあ,私じゃダメだったか~.

有希の持つコメディとシリアスの二面性.場面場面でどちらが表に出てくるかわからないドキドキ.どちらも嘘偽りのない大切な気持ち.そういった有希の内面は,そっと寄り添いたくなるような儚くも美しいものがあります.

ちなみにこのシーン中の

もう少しおとなしくしてくれてもいいんだが?

してるだろうが!!!
家と学校ではあああ!!!

このセリフも好きです.有希が家にいるシーンはこの放送時点ではまだ描かれていませんでしたが,家でもやはりお嬢さまを貫かないといけないんだなと.政近の家にいるときだけが,政近と一緒にいるときだけが,有希が楽でいられる瞬間なんだなと.後ろめたさを抱える政近としても,こんなことを言われたら甘やかすしかありません.

有希の,素の自分を打ち明けられる唯一の兄を慕う気持ち.政近の,有希からの想いを受け止めて大切に気を遣う優しさ.この二人の,どこまでもお互いを想い合う優しくて暖かい雰囲気が大好きなのです.

⑦ 第6話「いわゆるひとつの間接キス」より,有希が政近への愛をアーリャに告白するシーン

周防さんは,久世くんこと……いえ,なんでもないわ.

愛していますよ.この世の誰よりも.
お母さまよりも,お父さまよりも,私は政近くんのことを,愛しています.

アリサさんはどうですか?
アリサさんは政近くんのことをどう思ってらっしゃるのですか?
好きなんですか?
どうなんですか?
好きなんですか?
私は愛していると申し上げたのです.
アリサさんも,はっきりとおっしゃってください.

好き,とかは,わからないけど……
久世くんのことは,渡さないから!

いくら実妹だからといって,こんなに堂々と「愛している」だなんて,これは本物の愛ですね.そして,そこからアーリャを言葉の圧で追い詰める有希.いたずら好きですね.

アーリャも,ちょうど良い返しをしたなと思います.

このシーンは,その後の二人の生徒会長の座を狙う関係性とも繋がっていきます.

有希のアーリャを狙う腹黒さが垣間見えつつも,有希とアーリャそれぞれの政近への想いがわかるシーンでした.

⑧ 第7話「嵐,来たる」より,マーシャがアーリャへの想いを政近に打ち明けるシーン

もしかしてマーシャさん,アーリャの前では,わざと真面目なところを見せないようにしてます?

私ね,アーリャちゃんと競いたくないの.
アーリャちゃんはすごく頑張り屋さんで,いつだって一生懸命で.
そんなアーリャちゃんが,私は大好きなの.

アーリャちゃんを,一人にしたくないの.

マーシャの想いが,素振りではなく,初めて本人の口から言葉として語られた印象的なシーンです.

姉である以上,アーリャが学校で「孤高のお姫さま」と呼ばれたり,孤立していたことも知っていたのではないかと思います.

自分だけはアーリャの味方でいたい.絶対にアーリャの敵になりたくない.

そういったお姉ちゃんの切なる想いが,胸に突き刺さりました.

⑨ 第12話「前を向いて」のラストシーン

学生議会や終業式の重めの話をすっ飛ばして最終話へ.綾乃も選出できずにごめんよ.というわけで,ラスト.

アーリャ,その,夏休みとはいえ,選挙戦に向けていろいろと準備がいるじゃん?
有希や綾乃なんかはずっと一緒にいるわけだし,だから,その……
俺たちも夏休み中,ちょくちょく会いません,か?

政近くん,
Не падай духом!(前を向いて!)

喜んで!

直前の政近呼びのこともあって照れまくりの政近.視線よいずこへ.アーリャのこと大好きか.

からの,アーリャの「前を向いて!」.そこには,コマ数多めで丁寧に跳ねる超絶可愛いアーリャが.このアーリャは今作中で一番可愛いと思います.間違いなく.

アーリャが,政近からもらった大切な言葉で,政近の視線を釘付けにしたのも素敵ですね.最後はアーリャと政近の関係性が逆転したような印象もありました.ロシア語でしか本音を口にできないアーリャと,いつも堂々としていて頼りになる政近.それがここでは,照れまくる政近と,まっすぐに想いを伝えるアーリャ.全 12 話にわたる放送を通じた二人の成長や関係性の変化も伝わってきます.

そしてホワイトアウトからの

「さあ前を向いて」と
君に伝えて変わった

なんと滑らかなエンディングへの接続!

最後のエンディング楽曲『ハナモヨイ』は,これまでのアーリャのツンデレな様子も描きつつ,これからへの発展に胸を膨らませた内容でもあります.第 2 期・夏休み編の制作が発表され,まさにぴったりの内容ですね!

1 クール完結もの,2 期以降へ続いていくもの,いろいろなアニメ作品を見てきましたが,やはりどうしめるかは難しいところ.でも本作のラストは本当に素敵でした.終業式のスピーチなどを通じて育まれてきたアーリャと政近の関係を「前を向いて」という力強い言葉で表現し,なおかつエンディングも含めて 2 期への期待を高まらせるような,前後の繋がりを表す表現.しかも最高のアニメーションで最高に可愛いアーリャを最後に持ってきて,衝撃とワクワクに心を持っていかれた終わり方でした.

まとめ

政近への想いと信頼を自覚し,素直に想いを伝えられることも増えてきたアーリャ.

お兄ちゃんが大好きであることは変わらずも,今は生徒会長選のライバルとして闘志を燃やす有希.

マサーチカとの再会を経ても,愛するアーリャを傷つけまいと心に蓋をするマーシャ.

政近を中心とした,それぞれの立場からの恋模様が繊細に描かれていることが,本作のシリアスな魅力の 1 つかなと思います.おっとコメディの存在にも触れておかないと有希に怒られちまうぜ.

というわけで,2 期の放送も楽しみですね! それぞれの関係性がどう進展していくのか,注目です.

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