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そういえば行っていた

ムーミンコミックス展。

(ムーミンコミックス展について書き出しましたが、内容はいつもの通りマイナーオタクがひたすらに脱線し続ける、毒にも薬にもならない話です。時間の無駄になると思いますので、読み進めることはお勧めいたしません)

ムーミンと言えば「楽しいムーミン一家」の、生まれも育ちも日本の日本人です。

つい数年前に新しく映像作品化されていたみたいですが、まったくみたことがありません。テレビないし。

あれですね‥‥慣れ親しんだ水戸光圀公が二代目の西村晃さんであれば、オリジナルとも言える一代目の東野英治郎さんに違和感を感じてしまうようなそんなノリ。(どんなだ)

余談ですが、ルパン三世の初映画作品で敵役マモーを演じていたのが西村さん(=黄門様)と知った時の衝撃はすごかったです。

映画そのものよりも、パロだったのかなんかのかわからない、バラエティでのウッチャンのマモーとミモーの印象が強すぎて。

大人になって映画観たら、ミモーが居なくて困惑した話。

ムーミンどこに行った。

そんなこんなで、流れで音声案内受け取らずに周ったのですが‥‥いくら自分にとってのミィが佐久間レイさんだからと言って、大谷育江さんの案内を聞かなかったことを入室数秒で後悔しました。

ちょっと戻ろうかとも考えましたが、入り口付近は撮影OKで、団子状態だったのでサクサク進むことを選びました。

撮影OKブース:ムーミンのお尻

ムーミンコミックスの導入が、全話ムーミンのお尻から始まる様式美があったようす。

そういえば小学生の時、リアルにペコちゃんみたいな可愛いクラスメイトがいたのですが、体育館で何かの集会の時に彼女と「ケツかお尻か」という謎のディスカッションを行った記憶があります。

「お尻」を推奨したのですが、「いや、そんな上品に言う必要はない。ケツはケツだ」と言い切られたな‥‥。

ムーミンどこに行った。

イギリスの新聞に掲載されていたようですが、日本ではサザエさんやコボちゃんは起承転結として四コマ漫画でしたが、イギリスの新聞マンガは3コマとのこと。

3コマ目に作者のサインを必ず入れるそうで、国によって創作スタイルが異なっていて面白かったです。
実際の新聞の展示もあり、ムーミン以外に二作連載されていたんですが、どれも画風が違いすぎて面白かったです。

始めの数年を姉でありムーミンの母、トーベ・ヤンソン氏が描いていたものの、多忙につき途中からは弟のラルフ・ヤンソン氏が引き継がれたとか。

直接レクチャー受けたとて、引き継いで描けるのがすごいや‥‥。
芸術一家とのことで御二方ともアートへの造詣の深さに納得。細部や枠線までの細やかな芸術性は眺めているだけで楽しかったです。

小説にコミックスに絵本と、そのどちらもヤンソン氏が手がけているのはすごい。
私の好きな「楽しいムーミン一家」も監修のために来日されてたとか。作品への愛が深い。

アニメーションに関しては、ムーミンの母国フィンランドで作製された映画作品も、もちろん映画館で拝見したのですが。(これはこれでフローレン無双が、はちゃめちゃで面白かった)

やはり、主題歌から作中曲を白鳥夫妻が手がけ、配色やキャラクターデザインに関しても「楽しいムーミン一家」が私にとってのムーミンだなぁと感じました。

キャラクターデザインに関しては、小説の挿絵でトーベ氏が描いているムーミンやスナフキンも大好きです。

しかし、今やコナンくんの印象が強すぎる高山みなみさんの純朴ムーミンや、子安武人さんがめちゃくちゃ爽やかにスナフキン演じていることや、佐久間レイさんのおしゃまなミィ。

何よりスニフの小狡さなんかは中尾隆聖さんの演技が素晴らしすぎるし、野沢雅子さんがスティンキーのような悪い子を演じられるのも個人的には珍しくて面白かった。

‥‥悟空とフリーザ様、こんなところでも共演されていたのね。

そして、ムーミンパパと言えば大塚明夫さん‥‥。ネモ船長といい、お父さん役と言えば大塚明夫さんなイメージが。ちょっと、ちょっとやんちゃなお父さんですね。

そういえば、ムーミンママと言えばストライプのエプロンとハンドバッグがチャームポイントですが、どうもこのコミックスを掲載する際、

新聞社の方から「見分けがつきやすいように」とママに小道具をつけるアドバイスがあったそうです。

作品とは、正しく作者の子であると同時に、作者一人によって生み出されるだけでもないのかな、と考えました。

松本零士さんが、アニメ監督か何かに作品の著作権奪われてたのは本当に理解し難いですが。

これみると【トロール】ってすごくわかる

最後に、ムーミンとスノークお嬢さん(フローレン)に見送られ、グッズ売り場で全部欲しいって欲望を抑え。

美術館を後にしました。

「ねぇムーミン♪こっち向いて」というOPだけが印象強い、日本では初めてのムーミンのアニメ化となった作品は、その内容があまりに原作から解釈が歪曲され、トーベ氏より日本以外での放送が禁止され映像商品としての許可も下りなかったとか。

ムーミン公式サイトで昭和ムーミンとして、当時のトーベ氏の主張というか、もうこれは「子どもを虐待された親の悲痛な叫び」というお言葉が掲載されていました。

一部の日本でのメディアミックス化‥‥原作無視の酷さは、にわかとは言えオタクとして目に余ることがあるので。
もっと原作をリスペクトして欲しいなと、しみじみ思いました。

原作への敬意や愛情が、製作陣のその想いが作品に滲み出るものは、原作のみならずの多くの人を感動させ、その心を震わせると思います。

頼むから、原作者と作品を愛し支えるファンや関係各位を、怒りで震えさせないでくれ。

ムーミンや星の王子さまのように、「戦争を知ったアーティストたち」から生み出された、メッセージ性の強い物語に強く惹かれます。

世界中で愛され続けている、ムーミン谷での様々な出来事や、王子さまの旅路の物語から。
たくさんの人々が、たくさんの大切なことを学びとり気付けるということは、とても尊いなと。

話変わって。ミィとスナフキンが異母兄弟ってことに衝撃受けたり。二人の父、ヨクサルがまたカッコいいんだな。

最後に。

楽しいムーミン一家で、スナフキンを演じられた子安武人さん。

「コヤス タケヒト」さんなのだが、中学の同級生と忍たま乱太郎の話をしていた時、「シアンブジンさんの声、めっちゃかっこいいよね!!」と力説され、教壇で笑い転げました。

ムーミンどこに行った。

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