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ブンイチの図鑑 part7 変わりダネ 鳥図鑑

ブンイチの役立つ本を一挙紹介するシリーズ第7弾!
今回はちょっとマニアックなこだわりのある鳥の図鑑紹介です。よく見られる鳥を紹介するのではなく、足跡やよく食べる木の実、羽根や骨を集めた図鑑。
鳥についてもっと深く知るための手がかりが満載です!

鳥の骨格標本図鑑

体を支える丈夫さと、飛ぶための軽量性を兼ね備えた骨の見どころを、「飛ぶ」「泳ぐ」「走る」「木に止まる」「獲物を捕らえる」など、鳥の生態や行動と関連させて解説する、丸ごと一冊ホネだけの図鑑です(145種を収録)。
ホネから鳥の種類を調べる人はまずいないと思いますが、例えば、水中を泳ぐペンギンと、飛翔能力の高い鳥では、飛ぶための筋肉がつく竜骨突起と呼ばれるホネが発達しています。動画などを見ると、確かにペンギンは水中を飛ぶように泳いでいますよね。
ホネのことを知ると、その鳥のことがより深く理解できます。

『外見より、中身が大切と、ならわなかったかい。』
クスッと笑いながら、ホネについて真面目に学べる図鑑。担当編集が無理を言って書いてもらった「用語解説」もぜひ読んでください。
168ページ/3,080円(税込み)


羽根識別マニュアル

「拾った羽根が何の鳥のものか知りたい!」

そんなリクエストに応えるべく、3つの章で識別ポイントを解説します。1章は絵とき検索で羽根の形や色ごとに特徴をたどれば識別できます。単純にルートをたどるだけでなく、何をキーにしてルートが作られたかを見れば、識別の目の付けどころがよく分かります。2章は絵合わせでの識別に役立つ羽根カタログで収録数は250種以上。種別に羽を並べるだけでなく、カモの翼鏡やホオジロの三列風切の一覧など、他の図鑑にはない比較ページもあり、見るだけでも楽しくなります。そして3章では顕微鏡を使って羽根を識別するノウハウを紹介します。一風変わった識別方法で、科のレベルまでの識別になりますが、例えば動物のフンに含まれている羽根がどの鳥か見当をつけるなど、応用的な使い方もできます。

ミクロからマクロまで、鳥の羽根の識別法を知りたい人には必携の本です。
224ページ/3,960円(税込み)


鳥の足型・足跡ハンドブック


日本で見られる野鳥318種(亜種を含む)の足型・足跡をすべて原寸大で掲載した図鑑。さまざまな足の形から見えてくる鳥の生態や、足跡を見つけるコツも紹介しています。
著者の小宮輝之さんは、元上野動物園の園長。趣味は、動物や野鳥の足拓(足の裏に墨や絵の具などを塗って紙などに転写したもの)をとること。こんな趣味を持っている人は、ほかにはいないですよね。仕事部屋には足拓をとった膨大な量の半紙が保管されていて、それを1枚ずつスキャンしてパソコンに取り込み、ようやく図鑑が完成しました。足型はすべて実物大で掲載しているので、フィールドで鳥を見たことがある人であれば、「え、こんなに足、小さかったの!?」など、新しい気づきがあるかもしれません。
144ページ/1,760円(税込み)


野鳥と木の実ハンドブック

冬のバードウォッチングの必勝法の1つに「木の実に集まる鳥を見る」があります。鳥たちは木の実を冬の貴重な食料としており、ウォッチャーは鳥が食べている木の実を探せば、労せずしてお目当ての鳥を見つけたり、行動を観察できます。
とはいえ、普通の植物図鑑にはどんな木の実に鳥が集まるのかは書いてありません。そこで、このハンドブックでは鳥が集まる木の実を93種、さらには草の実も16種紹介しています。木の実は赤・黒・茶など色ごとに区分けしているので、植物に不慣れな人でも目の前にある木の実の色と見比べればOK。しかも成熟によって色が変わる木の実も、各種についている「色変わりバー」を見れば大丈夫です。鳥が食べはじめる時期もわかるようになっているので、観察の目安も立てられる親切設計です。

鳥が食べているのがどんな木の実かを調べるもよし、逆にお目当ての鳥が来る木の実を探して待つもよし、冬のバードウォッチングを楽しくさせてくれる図鑑です。
104ページ/1,540円(税込み)


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