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BIRDER2月号の見どころ

特集【冬の大本命】

毎年会いたい,冬の人気者ガイド
タゲリ、ニュウナイスズメ、ベニマシコ、ミヤマガラスにコクマルガラス、コミミズク、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、コチョウゲンボウ、アリスイ……。なんのこっちゃと思ったかもしれませんが、この鳥たちはバードウォッチャーの「冬の大本命」です。彼らが多く見られるのは、冬の田園とその周辺に集中しています。この記事ではその辺の公園で見られないからこそ、いざ見つけられたらうれしくなる「大本命」たちの見つけ方のコツを、それぞれの鳥をよく観察しているバードウォッチャーがまとめました。毎年楽しみにしている人も、まだ彼らに会ったことがない人も、図鑑には載っていないマニアックなポイントを含めてこの記事でしっかりおさえて、冬の鳥見を充実したものにしてくれたらうれしいです!

攻略マップ付き,冬の渡良瀬遊水地で探鳥ウォーキング
全国でも珍しい、栃木県・群馬県・埼玉県の3県境にまたがる日本最大の遊水地、渡良瀬遊水地はバードウォッチングのメッカとしても有名な場所です。特に冬は小鳥から猛禽類までたくさんの鳥が見られるのですが、広さは3300ヘクタール(東京ドーム700個以上!)もあり、やみくもに回っても鳥にはなかなか会えません。そこでこの記事では大学生バードウォッチャーに渡良瀬遊水地の探鳥の見どころを紹介してもらいました。何がすごいかというと、広大な遊水地を「歩いて」探鳥していること。日の短い冬、朝8時〜夕方3時の探鳥ウォーキング7時間の成果を公開します。「足で稼いだ」攻略マップ付きなので、探鳥の参考にもぜひ!

連載記事の見どころ

鳥たちの素敵な名前の物語
アトリという鳥を知っていますか?冬になると群れで訪れる鮮やかな色の小鳥です。アトリは漢字で書くと「花鶏」という書き方が一般的ですが、それは誤用と考えられると、著者の大橋弘一さんは語ります。「獦子鳥」と書く表記のほか、さまざまな表記が確認されているようですが、いったいなぜそんな名前になったのでしょう。本連載は文献や歴史から、鳥の名付けを考察するものです。今回は日本書紀や古事記を紐解き、アトリの名前の謎に迫ります。

 鳥の形態学ノート
この連載を担当していると、時々ギョッとするようなイラストや写真を見ることになりますが、今回もその1つでした。「もし恐竜が絶滅しなかったら・・・」というifストーリーとして登場するのが今回紹介する「ディノサウロイド」,恐竜人間です。科学の視点で想像されたものですが、発表当時(1980年代)何か不気味さを感じたことを思い出します。時は流れて現在,モチーフとなった恐竜の復元がトカゲ寄りから鳥寄りに変わったことで、このディノサウロイドも鳥寄りに変わるべきということで著者の川口さんが考案したのが現代版のディノサウロイド「恐子」です。いわゆる思考実験的なアプローチですが、こちらもなかなかインパクトがある姿、もし6600万年前に小惑星が来なかったら、こんな生物が地球上を歩いていたのかもしれませんね。

バーダー2023年2月号

バーダー2023年2月号特集目次

●冬の貴婦人 〜タゲリ〜(一日一種)
●毎年会いたい,冬の人気者ガイド (髙木憲太郎,♪鳥くん,樋口公平,廣田純平,若杉 稔,BIRDER)
●この冬,訪れたい! 三大都市圏内,「田園・河川敷の探鳥地」ガイド (石田光史,梅村幸稔,久下直哉,♪鳥くん,渡辺美郎)
●食べる自然保護 湘南タゲリ米(樋口公平)
●攻略マップ付き,冬の渡良瀬遊水地で探鳥ウォーキング (平野叶大)
●楽しく鳥を見るための心得〜冬の農耕地〜 (廣田純平)
●国内で初めて確認されたコミミズクの繁殖(小林万里)

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