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ネイティブライクへの道〈16〉~音楽を教えるように英語を教えたい~

Welcome again to my endless journey of learning and teaching English!

このシリーズは、ELSA Speak という発音トレーニングアプリの効果を調べるとともに、私の英語教員としてのつぶやきを載せています。

このアプリは、Hikaruさんの記事で初めて知りました。

(タイトルは以前のものに戻しました…すみません。)

前回の投稿から今までの進捗状況

12月17日(木)85%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音85%, 流暢性87%, イントネーション78%, 強勢100%)

12月18日(金)83%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音82%, 流暢性87%, イントネーション78%, 強勢99%)

12月19日(土)83%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音82%, 流暢性88%, イントネーション78%, 強勢99%)

12月21日(月)83%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音82%, 流暢性88%, イントネーション79%, 強勢99%)

12月23日(水)83%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音82%, 流暢性88%, イントネーション79%, 強勢99%)

12月24日(木)83%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音81%, 流暢性88%, イントネーション79%, 強勢99%)

いやー、今週は仕事が忙しくて、2回も忘れてしまいました。でも、完璧主義にならないことが長く続けるコツだと、NHKラジオ講座を長年続けた経験から分かっているので、全く気にしていません(笑)。

音楽を教えるように英語を教えたい

そう、今日はクリスマスイブ。昨日、今年最後の私の英語の授業がありました。そこで、私の中では毎年恒例のクリスマスソングを生徒と楽しみました。

ここ数年の定番曲は、"Happy Christmas (War Is Over)" ジョン・レノンとヨーコ・オノです。

歌詞のプリントを見ながらみんなで歌を聞いた後、私が、歌詞の内容、韻を踏んでいる箇所、発音やリズムなどについて説明しました。そして、再度歌をかけ、軽くみんなで歌いました。とても楽しかったです(少なくとも、私は…(笑))。

説明の中で、生徒のリアクションが一番大きかったのが、英語と日本語のリズムの違いについて説明したときです。歌詞の中に、strong という単語があったので、これは良い機会だと思い、リズムについて説明したのです。

日本語だったら、「ス・ト・ロ・ン・グ」と5拍の言葉ですが、英語なら、strong は、1音節なので、たった1拍です。私は、教卓を5回たたきながら、「ス・ト・ロ・ン・グ」と言って、その後、教卓を1回たたいて、"Strong!" と言ってみせました。

ちなみに、"str" の部分は、専門用語で consonant cluster (子音のかたまり)と言って、私達日本人が苦手にしがちな英語の発音の特徴の一つです。この3つの子音の間に全く母音を挟んではいけないのです。

日本語は、子音と子音の間に母音が入るので(「ん」を除いて)、私達は子音のかたまりには不慣れなのです。

昔知り合ったアメリカ人の応用言語学の教授が、面白い発音練習を日本人にやらせていました。

1.机を3回「トン・トン・トン」と、たたきながら、Dogs eat bones. と言う。(1回目の「トン」に合わせてDogs、2回目の「トン」で eat、3回目の「トン」で bones.)
2.同様に、机をまた3回「トン・トン・トン」と、たたきながら、The dogs eat the bones. と言う。(1回目の「トン」に合わせて The dogs、2回目の「トン」で eat、3回目の「トン」で the bones.)
3.同様に、机をまた3回「トン・トン・トン」と、たたきながら、The dogs'll eat the bones. と言う。(1回目の「トン」に合わせて The dogs'll、2回目の「トン」で eat、3回目の「トン」で the bones.)
4.同様に、机をまた3回「トン・トン・トン」と、たたきながら、The dogs have eaten the bones. と言う。(1回目の「トン」に合わせて The dogs have、2回目の「トン」で eaten、3回目の「トン」で the bones.)

お分かりですか?だんだんと、文は長くなるのですが、冠詞や助動詞などは、強勢がない(つまり、弱く短く速く発音される)ので、拍と拍の間に押し込められるのです

こういう練習を、音楽の先生みたいにメトロノームを使ってやったら、楽しいだろうなぁ、と思います。今は、とりあえず、教卓を「ドン、ドン、ドン」とたたいています(笑)。メトロノームよりもこっちの方が、寝ている生徒を起こすのには良いかも(笑)。

That's all for now! See you next time! Until then, keep practicing! Happy Christmas!!

「ネイティブライク」という言葉について… native-like という形容詞で、「ネイティブ・スピーカーではないけれど、それに非常に近い」という意味です。
「ネイティブ・スピーカー」という概念について… 応用言語学者の中には、ネイティブ・スピーカー至上主義(native speakerism)を批判する人も少なくありません。私も、ネイティブ・スピーカー至上主義は支持しません。私がこの記事で「ネイティブライクになりたい」と言うのは、発音練習が私の趣味だからです。英語はいろんな文化的背景を持った人たちがコミュニケーションのツールとして、第2言語として使うものですから、その人たちの第1言語(母語)に影響された英語(訛りのある英語)が使われるのは当然のことです。訛りのある英語も、アメリカやイギリスのニュースキャスターが使う英語も、言語として優劣は無いと考えています。世界には、native speaker の英語教師よりも non-native speaker の英語教師の方が、はるかに数多く存在します。私もその non-native speaking teacher of English であることを誇りに思っています。
私(1970年生まれ、インターネットが登場する前に大人になった)の英語学習歴… 子供英会話教室(当時はまれ)に通ったのがきっかけで、中学生頃から自分で英語漬けの生活を始める(中学校での壮絶ないじめからの逃避願望もあった)。NHKラジオ講座、文化放送「百万人の英語」、FEN(在日米軍ラジオ放送)、アメリカ映画、アメリカの十代向け雑誌など。フツーの公立中に通いながら、中2で英検2級。高校は海外帰国生が全生徒の3分の2という私立高校(ICU高校)で、アメリカ英語の洗礼を受ける。帰国生に負けまいと英会話スクールに通う。高2で英検準1級。高3で英語の先生に帰国生と間違われて内心ガッツポーズ(笑)。大学(ICU)で英語専攻。英会話スクールにも同時に通う。大学2年で英検1級。アメリカ人の教授について卒論も英語で書く。アメリカの大学院に1年在籍、アメリカ史を専攻して挫折して帰国。高校の英語教員になり、25年。その間、TOEIC 980点、通訳ガイド(通訳案内士)、TESOL(英語教授法)修士号(Temple University Japan)を取得。NHKラジオ講座は中学生以来、時々ブランクはあるけれど、聞いている。今は、アメリカのリアリティ番組にドはまり中。Podcast も好き。




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