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「ファンタジーマップシミュレーター体験版」を遊び倒したい~③俺の答えはこれや!(応用編)


前回の記事とか

 本記事は、Steamでアーリーアクセスである「ファンタジーマップシミュレーター」体験版のプレイ雑感です。
(なお、8/21に開発陣から「体験版の提供を8/25をもって終了する」旨の告知がありました。)

シリーズとしての前回の記事はこちら。

(なお、8/21大型アップデートにかかる告知(番外編)はこちら

おことわりとか

 前回の記事を参照。ただし多少変えます。

  • 2024/8/21時点の情報です

  • SNS活用ポリシーは見つかりませんでしたが善かれの精神でやらせてもらってます

  • プレイというほどの操作はしてないですけどプレイヤーと自称します

  • 筆者はnoteに不慣れなので随時改稿します

  • 開発者と筆者の間に利害関係はありません。(ステマ要請、お待ちしております)

「俺の答えはこれや!」編

「東洋ファンタジー」編を振り返る

  • 相変わらず国と国とがわちゃわちゃしてて、眺めてると楽しい

  • 一方で、「東洋ファンタジー」だがそれでも簡体字は筆者には抵抗があった

  • 仕方ないので力業で日式漢字にMODificationした、その方法の紹介

  • うーん、でもエキセントリックなパラドゲーマニアへの布教にはまだパンチが弱いぞ

 そこで気づいてしまったのですよ。
「……あれ、これひょっとしてオリジナル国家集とか作れたりしない?」

文化集MOD(国家・地名MOD)のファイル構成

 というわけで、オリジナル国家集を作ってしまおう。
 まず用意するものだが、前回の記事に書いたとおり。ファイルシステムと文字コードの簡単な知識とか、テキストエディタとか、表計算ソフトとか、差分管理ソフトとかそんなんがあればよい。
 さて、これも前回書いた通り、文化集はSteam\steamapps\common\架空地图模拟器 Demo\FantasyMapSimulator_Data\StreamingAssets\Base\Cultureに、それぞれの文化セットごとにフォルダを切って保存されている。
 そこで、今回は既存のファイル構成をそのまんまお借りすることにしよう。具体的には、EasternFantasyフォルダをそのままコピーしてしまう。

図1:デッドコピーから始める

 で、コピーしたフォルダの中身を見ると、前回解説したとおり、国家名を定義するStateNames.csvと州の名前を定義するCityNames.csvの2つのファイル……おや?jsonファイルが1個増えてる。

図2:文化MODフォルダの中身(8/21版)

 ちなみにこのjsonは8/21のアップデートで増えた機能で、文化ごとに政体を制限できるというもの……らしい。前回もちょっとチクチク言葉を使ったが、おそらく三皇五帝~春秋戦国イメージの東洋ファンタジーに共和国は合わないという苦情でも殺到したのだろう。詳細は省略するが「帝国」「王国」限定という縛りをかける内容になっている。今回は弄らないでおくことにする。

ネタ出しはすべてに優先する

フリー素材を求めて

 さて、MOD作りは何でもそうだが、まずは始める前に「何をしたいか」をはっきりさせておかなければならない。もちろん、トライアル&エラーで幾らでも修正してよいのだが、最初からなにもないのでは結局形にならない。
 今回の作例の目的は「限界パラドゲーマーに外道ネタでアピールする」である(ひでぇ)。そこはブレないようにしたい。
 とすれば、一番楽にエキセントリックなアピールをするにはTNOやRed FloodあたりのガンギマリMODからイってる国名をかき集めてきて蠱毒MODを作ることだが、一応それぞれのMOD作者が蘊奥を凝らした内容にフリーライドするのは柄にもなく気が引ける。
 次に考えたのは「アイ○○マス○○」(伏字)とか「ブル○ア○カ○○」(伏字)のような、ネームドキャラの多い作品からキャラ名を借りてきてデスゲームをしていただくことだが、ゲーム原作の場合は二次創作規約を見るまでもなく大概「ゲームを作ってはダメ」になってることが多く、ファン心理への配慮以前に運営の法的措置が恐ろしいので却下。恐れを知らない人はこの記事を読んだあとに「こっそり」「私的に」やってみてはどうだろうか。一切結果は保証しないが。
 ならば「第二次世界大戦の戦闘艦艇名」のコレクションなら特定のゲームと結びつくわけでもない(いっぱいある)し、どうだろう。「電帝国が深雪王国を破壊したのです」とか行けるんじゃないか、と思ったが、ゲーム的に基本は陸戦なのが雰囲気上はネック。
ん?

  • エキセントリック

  • ネームドキャラのキャラクター性

  • 著作権とか知財権とかにひっかからない素材

  • 蠱毒なデスゲーム

  • 陸戦

 ……よし、大体固まったな。アレで行くか。

既存ファイル改竄

 さて、ネタも決まったことだし、StateNames.csvを新ネタで埋めていく。csvなのでテキストエディタで出来上がりが想像できる人はそれでやればいいが、筆者はそこまでできないので前回同様またExcelの力を借りる。略記すると

  • 一応コピーを取る

  • コピーをテキストエディタ(メモ帳)で文字コードを「UTF-8(BOM有り)」に変更して保存

  • コピーをダブルクリックでExcelで開く

 で、こうなる。

図3-1:前回いじった日式漢字つきの東洋ファンタジー国名ファイルをExcelで開いたところ

 前回、日本文字を追加したので、中身が公式版と異なっている点にご注意。もっとも、公式版のままでも何ら問題はない。なぜなら、残して使うのは一行目だけだから

図3-2:コラム数と位置だけあっていればいいので無慈悲に全データ削除

 で、ここに思い付きのデータをゴリゴリ手入力していく。
 とりあえずはKeyの列だけでいいだろう。前回確認したように(あるいは図3-1のように)多言語文字が使えるので、そこにネタを突っ込んでいく。

図4-1:ネタ入力、吶喊します

 適当な数のデータを入れ終わったら、一応ChineseとEnglishとJapaneseのコラムにそのままコピーして保存して終了。え、「Englishくらいはローマ字にしろ」?配布用ならそうすべきだろうが、個人用なので知らぬ日本語環境でだけ不具合なく動きゃいいのだ!

図4-2:多言語に配慮しないローカライズ。慈悲はない

 前回も言ったが、最後にもう一度テキストエディタで開きなおして、ファイル末尾に不要な改行が入ったりカンマの数が合わなかったりしないか確認すること。その上でまた「UTF-8(BOM無し)」に変更して保存。これをバックアップとして温存しつつ、さらにコピーしたものをStateNames.csvにリネームして(元データは玉突きでリネームしておくか削除しておく)、完了。

MOD名を決める(フォルダ名を変える)

 さて、ここまで済んだら親フォルダに一階層戻る。

図5-1:フォルダ名がコピーしたまんまじゃん

 前にも言ったが、文化集はこの「フォルダ名」をキーとして弁別・ゲーム内表示される。とりあえずわかりやすい名前に変えておこう。

図5-2:フォルダ名はそのままMOD名になる。ていうかまんまやん。

ここで一休みして、アフィリエイトリンクのお時間です。


動くかどうか検証しよう

まず起動するか、それからメニューに載っているか

 それでは満を持して、ファンタジーマップシミュレーター本体を起動しよう。ちなみに画面が土色一色になったら、csvのどこかに不備があるので、いったんタスクキルで落としたうえで、csvのファイル末の不要な改行の有無やコラム数の一致などを確認していただきたい。
 とりあえず動いたら、「地图编辑」(正式版まで日式漢字に直らなかったよ……8/22アップデートで日式漢字に対応)メニューを開いて、「国家を編集」トグルスイッチをONにしよう(デフォルトでONになっているはずだと思うが)。そして、「文化集」から「MODを管理」サブメニューを開く。

図6-1:「文化集」から「MODを管理」サブメニューを開いたところ。

 さっき作ったフォルダと同じ名前の項目が増えていれば成功である。

図6-2:JapanArmyGeneralが増えているので成功。

 それではおもむろにJapanArmyGeneralをONに、他を全部OFFにしよう。そのあと、不用意にいじってしまわないよう、「閉じる」ボタンで「MODを管理」サブメニューを閉じておくのを忘れずに。
 ついでに、前回「山川の資料集っぽくする」ためにやったのと同様、「マップの外観」メニューを開いて、「国名をフルで表示」をOFF、「国名スケール」を最大にしておく。
 細工は流々、ここで「地图编辑」メニューの「国を生成」ボタンをクリック!
「現在の地図が削除されます。続行しますか?」……「はい」!

図7:わくわく
図8:成功だ!

 というわけで、この謎の大陸に転生した皆さんには、
今からこの大陸の覇権を争って殺し合いをしていただきます。

余談

 いやまあご遺族もいらっしゃるんで本当はフリー素材じゃないんですけどね、普段から海軍善玉論とかでひどい扱いを受けてらっしゃる皆さんなんで、この程度の酷な扱いはご海容いただけるものと信じてですね、ええ。
 ちなみに人員選定基準は宇垣あたり以降あたりからの三長官と大将。フケイ?知らぬ。

実際にエラーなく動くかどうか確認しよう

 当然、MODを入れたらスムーズに動くかどうか確認しなくてはね。
 というわけで、以下開始から第1回反乱祭り(単調にならないように半定期的に反乱国家が乱立する時期が生じるのを個人的に反乱祭りと呼んでいる)までの流れをダイジェスト・ノーナレでお楽しみ下さい。

 どうやら無事動いたようです。よかったよかった。
 本当は統一勢力が現れるまでやってみたかったんですけどね。でも体験版配信期間がもうすぐ終わるらしいんで、とりあえず動くところまでで記事化しました。
 実際に統一勢力が現れるかは、皆さんの目で確かみてみろ!

次回予告?

 ということで、限界パラドゲーマー(主に俺)が好みそうな外道な遊び方ができることはアピールできたな!(ほぼ妄想)
 さて次回以降ですが、前回の番外編その1で言及しましたように、どうするか定まっておりません。ここまで全く言及していない(←順序がおかしい)「ランダムマップの作成とカスタマイズ」の話とか、「神々気取りで推し国家に介入する方法」とかもしたいんですけど、体験版が入手できなくなってからそういう話をつらつらしてもなぁ、というのと、製品版で大幅に変わりそうなのに体験版ベースの話をしてもなぁ、というのでちょっと様子見させてください。
ではでは。
8/23追記:体験版終了直前に大型アップデートが来たのでちょっとだけ書いたぞい。

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#パラドゲーライク

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