アーサー・C・クラーク「地球光」
ある読書会主催者さんのYouTubeを聴いて、
読書系ブログを書くことに興味をもっている。
もちろん、読書系YouTubeにも出ているし、
現行使っているSNSは、全て読書系のアカウントなんだけど、
意図的に「読書ブログ」は書いていない。
自分に課せたミッション的に意識的に文章を書いてみたくもあるので、ここが結構適しているかなぁ……とも思う。
出来得れば、これを読んだかたから、反応が頂ければ嬉しいのだが、取り敢えず、「読みたくなる文章」を書くのを心がけねばならない。
「X」なんかでは、今日届いた本について語る、みたいなハッシュタグがあるのだが、
それをちょっとしてみたい。(正確には、昨日届いたのだが……)
アーサー·C·クラークの「地球光」である。
ルキアノス以来、「月」に人間は思いを馳せてきた。
もちろん、初期のSFやクラークなどが活躍する50年代SFでもイマジネーションの舞台として輝き続けた(アポロもまだ月に着陸していない)。
クラーク版「月は無慈悲な夜の女王」とも言える。
クラークは、「幼年期の終わり」や「都市と星」といった基本的なものは読んでいる。
クラークには、大きく分けてこの二作品のような壮大な哲学的な作品群と近未来的的世界の科学技術を描いた作品群がある。
これは近未来的作品群の代表的な作品だそうだが、
クライマックスの戦闘シーンで、
「光線銃、バシュ」みたいな、
1920~30年代のスペースオペラ的エンタメ展開も意図的に入れられているそうである。
昔、爆笑問題の「爆笑学問」という、学者さんたちにインタビューするという番組があった。
ある科学者の本棚が映されていて、
何を読んでいるのか気になったので見てみたら、
ハヤカワ文庫(SF)の水色の背表紙でクラークの文庫たちが大事に並べられていた。
科学者が鑑賞に値するというのは、クラークのSFの「サイエンス」部分の強さを表しているのだが、
同時に「お堅い」という印象もあるのかもしれない。
しかし、上述のエンタメ的展開を始めとして、
決して「お堅い」だけのクラークではないのだ。
ネタバレになるから具体的なことは言わないが、最近「Netflix」のドラマにもなった、「幼年期の終わり」の「監視者」の容姿なんかは、
SF史上稀にみるキャッチーさだし、
これはキューブリックの影響もあるが、
「2001年宇宙の旅」にまつわるフィギュアやプラモデルもファンの間では人気である。
そういった、ポップなクラークも楽しめれば、
御大も、「楽園の泉下(せんか)」で喜んでいることだろう。
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