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『光のとこにいてね』
この本が発売される時、ある書店員さんから「大谷さんが好きそう!」と言われ、読みたいけれど積読も多いしなぁ…と本屋大賞の発表が終わってから手に取りました。
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『光のとこにいてね』
一穂 ミチ(著)
――ほんの数回会った彼女が、人生の全部だった――
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。
――二人が出会った、たった一つの運命
切なくも美しい、四半世紀の物語――
読みはじめると手が止まらず、リフレインを使った詩のようでした。
ラストがどうなるか途中から気になり、最後の頁でそうだよね、そうだよね、と噛みしめて余韻にしっかりと浸れました。
おすすめの一冊です。
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