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オンラインなんとか



ロサンゼルスの彼女がねむりにおちるとき

わたしはおやつを食べて散歩にでかける


大仕事をおえた彼女がくたくたになっているとき

わたしはおふろあがりでさっぱりしてる


すうふんまえまで知らなかった彼女がやさしくうなずくとき

わたしはかんたんに心をゆるしてべらべら話してしまう


わたし以外のだれかの生活が

遠くのばしょで淡々と行われているということ

その人が元気そうであること

ひとの声に安心できてしまうこと

なんてありがたいんだろうと感動する


それでも会いたい気持ちがけっして消えないのはどうしてだろう


やっぱり手を伸ばしたら触れられるきょりで

あなたが生きていることを実感したいのか


笑いじわとかほくろとかみえたらうれしいもんね

それはまぎれもない希望だとおもう

わたしたちが本能的に欲しいものを知っていること


文明のりきがあってもなくても

わたしはあなたに絵のついたはがきを出すだろうし

おいしいごはんをもって会いにいくだろう


だって生きてる人の肌があったかいように

ひとの手から作られた感じがするものはあったかいから

あったかいものが人間はだいすきなはずだから


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2019年と2020年とで較べたら、どれほど画面見る時間増えたのよ~って思います。

オンラインの可能性は無限大で、今後距離や時間を飛び越えて、どんなことができるようになるんだろうとワクワクせずにはいられません。

けれど一方で、未だかつてないほどに、人の肌に触れて体温を感じたり、人の手から作られたものの尊さっちゅうもんをしみじみ感じて、切望している気がします。


まさに、「人の手」に感謝したエピソードをひとつ。

実は今年の2月中旬に北アイルランドを一人旅をしていて、そこで秋田に住むほぼ親友みたいな叔母に絵はがきを出したのですが、待てど暮らせど届かず・・・

一時は「もうフィッシュアンドチップスの残がいとともにゴミ箱に捨てられてしまったんだな・・・」と諦めていたものの、なんと、つい先日、約7か月の長旅を終えて、叔母のもとに到着したのです

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※叔母のスタンプ、クセ強めですみません。笑

わたしの大好きな先輩が作ったスタンプで(☝の一人旅中、途中合流もしてくれて、一緒に生牡蠣食べてお腹を壊した)、めちゃくちゃ使いやすいです!!(わたしが使っているのを見て叔母も購入した様子。)

ここから買えます!

https://line.me/S/sticker/11949931?lang=ja&ref=lsh_stickerDetail

ただのシンプルな一枚の絵はがきなのに、「世界が混乱する中、よくはるばる海を越えてきたね・・・」と感動がひとしおで、、、

北アイルランドの郵便屋さん、サボらず働いてくれてありがとう、日本郵便さんも受け取って、秋田まで届けてくれてありがとう・・・と、わたしがあの日悩みながら書いた一枚のはがきが、幾多の人の手によってたいせつな人にわたることが、大げさなようで、まぎれもない奇跡のように感じました。

今の時代、遠くに住む人とも無料で電話ができて顔まで見れてしまうし、LINEをしない日なんてないほど。プレゼントだって借りたお金を返すのだって、オンラインで済んでしまう。なんて便利なんだと思う。

けれど、なかなか生産者さんの顔が浮かばれへん時代やけど(ミルクボーイ内海現る)、オンラインの恩恵を授かると同時に、めんどうくさいことも忘れずに愛していきたいと思った次第です。

理由は、だいたいめんどうくさいことの方がロマンチックだからです。

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ムラカミアヤノ姉さんとの交換日記はこちら。答えのない話をわちゃわちゃしゃべりしつづけています。

引きつづき、よい週末を~!


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