手乗りの地平〜荒ぶる文鳥の日々
私は誇り高き文鳥である。見よ、この美しい純白の羽を!
今、私の隣にはミルフィーユという名のごま塩頭の文鳥がいる。外見だけならミルフィーユどころか豆大福である。しかし彼女はたいへん愛嬌があり人間たちに可愛がられていた。毎日人間たちの手の上で本物の豆大福と見紛う程、羽をもふもふとさせていたのである。
勿論、私はそのようなことはしない。何故なら私は何者にも飼い慣らされていない孤高の白文鳥だからだ。そう、人間の言葉で定義されるところの「荒鳥」である。
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