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〈あなたは大丈夫?〉字が上達しない人の特徴

こんにちは、書家の榎本剛です。
普段は一般企業の人事をやりながら、
副業で書家・美文字系YouTuberをしています。

今回は、
書歴20年以上指導歴10年以上の書家が、
何百人という人の字を見てきた経験から、
いつまでも字が上達しない人の特徴を
お話ししていきます。

周りの人からよくこんなことを言われます。
「何才から書道をやっているの?」
「私も習ってたけど、中学生になるときに辞めちゃった。」
「でも字は上手くなりたいし、書道も習ってみたいんだけどねー」みたいな。

それを聞いた僕は、
「僕でよければ教えましょうか」とか
「書道教室に行ってみてはどうですか」とか
答えます。

そうするとほぼ決まって、
このように返ってきます。

「でも今からじゃもう遅いでしょ?」

あー言っちゃった、
なんで自分で決めつけちゃうの。
もうそこで試合終了ですよ。

そもそも誰が遅いって言った?
なんかそういうデータとかあるのかしら。

なぜだかわかりませんが、
みんな誰かに擦り込まれたかのように
同じ答えが返ってきます。

だからこそ、
僕は20年以上の書道経験を持つ
書家という立場から、
これだけは皆さんに伝えたい!

「字が上手くなるのに、
遅すぎるなんてことは絶対にありません。」


もうこれだけは本当に伝えたい。
逆に、
これに気づいて欲しいからこそ、
僕は発信活動をしているわけです。

皆さんの日常生活の中で少なからず
「もう少し字が上手かったらな」
と思う場面があると思います。

例えば、
友達の結婚式に呼ばれて
祝儀袋を書かないといけないとか、
子どもが学校からもらってきたプリントに
保護者として一筆書かないといけないとか。

これだけスマホやPCが普及した現代でも、
自分の字を他人に見られるという状況は、
まだまだ訪れるものと思います。

良いんです、少しでも上手くなれば、
それだって紛れもない上達・成長です。

何もみんながみんな書家のように
達筆である必要は無いのです。

過去の自分、昨日までの自分より、
今日の自分の方が字が上手に書ける。
素敵なことだと思いませんか?


もう1つだけ伝えたいこととして、
字が上手くなることに才能は必要ありません。
字なんてものは、所詮後天的なものです。

皆さん、
自転車に初めて乗れた時のことを
思い出してみてください。

目の前に自転車を用意されて、
試しに乗ってみたらスイスイこげちゃった、
なんてことありますか?
まず無いですよね。

自転車にまたがるのは誰でもできるとして、
そこから漕ぎ出すまでが一苦労ですよね。
漕ぎ出せたとしても、
バランスを崩さずに乗るのは大変なことです。

でも、今は普通に自転車に乗れますよね。
なぜ?

どうやったらバランスが取れるのか、
どうやったら安全に曲がれるのか、
どうやったら安全に止まれるのか、
それを知っているからですよね。

逆に、
それらを知らない、
経験していない状態のままでは、
いつまで経っても自転車に
乗れるようにはなりません。

これって才能関係ありますか?

実際に上手く漕げるようになるまで、
多少の個人差はあるでしょうが、
それなりに練習すれば
たいていは乗れるようになりますよね。
これは字も同じです。

字が上手く書けないのは、
字をどのように書いたら
キレイに整って見えるのか、
これを知らないから
です。

逆に、
ポイントさえ知ってしまえば、
あとは練習あるのみです。

練習を重ねていくとそれがある種の「感覚」、
センスめいたものに繋がってきます。
そうすると、
ここをこうしたらキレイに見えるかなとか、
これはやり過ぎかもな、
とかそういうことが
自ずと頭に浮かんでくるはずです。

ここまできたら、
あなたはもう字のデザイナーと
言っても良いでしょう。

どうですか、なんかワクワクしてきませんか?

僕は皆さんに対して、
この世にある全ての漢字を教えることは
出来ません。
時間的・労力的に。

ただ、
多くの字に共通して活用できる
キレイに書くポイントや理論を
お伝えすることは出来ます


だから、
今後もYouTubeを通して、
少しでも字に対する
コンプレックス的なものを軽減し、
皆さんの中に眠る「美文字への憧れ」
のようなものを呼び起こすことが出来るように、頑張っていきたい
と思います。

書家|榎本剛

-Soundtrack for The Post-

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