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【本】その日のまえに

僕たちは「その日」に向かって生きてきた。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。

私は「その日」をどうやって迎えるのか、家族は「その日」をどう受け止めるのか。いじわるだったクラスメイトが病気で入院して亡くなる、突然消えた我が子、余命宣告された父、ガンになった母、余命までどう生き死後の家族はどう過ごすのか。短編でありながら、時々出てくる他の話の人達のその後の話もあり。一冊の中で何度も泣きました。家族物は涙腺がゆるくなります。読み終わるとなんだか気持ちが軽くなったような、すっきり感です。
#その日のまえに #重松清

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