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Tくんのこと✨ご入学おめでとう✨✨


今日、わたしの住む市では
公立の小中学校は

午前中は小学校
午後は中学校
の入学式があるとのこと✨ 


新入学のみなさん、保護者の方々
おめでとうございます㊗️🎉🎈

コロナ禍の中、制限はありますが

新しい生活が始まるのはワクワク
ドキドキ💓

楽しみなことが沢山ありますように✨✨


今日は、数年前に私がガイドヘルプを
していたある男の子のことを


ウォーキング途中にある
小学校を見て急に思い出したので
書いてみたいと思います✨


とても長いので、
お時間がある方はどうぞ✨😇


〜〜〜〜

ちょうど6年前、2016年の冬

雪男さんの身体は全身痛みに
覆われていてとてもシンドそう
だったことに居ても立っても居られず


池袋の会社(本社)での正社員として
通勤するのはやめてもらいたい
と真剣に思い

自分も正社員の人の半分くらい
なんとか収入を得ようと考えました。


色々考えましたが、


これまで資格不要でもよかった
子育て支援サポートや障がい児さんの
デイサービスなどの仕事が
好きだったので


本格的に仕事を将来的にするのに
必要な介護福祉系の資格を取ろうと


急に1月末に資格試験の講座をとりました。


毎晩、徹夜に近い2ヶ月間に100枚以上の
レポート(テストの代わり)提出と、
全ての実技実習試験に合格し、
資格が何とか取れました✨


介護福祉系の仕事を5月から
探しはじめ、


まだ特別支援学校高等部3年生在籍の
長男の実習の合間の面談等も
たくさんあるので


時間の融通が割ときく


高齢者の方の家事支援(介護)と、

発達障がいのあるお子さんと
成人の方のガイドヘルプの
2つの仕事を掛け持ちすることに
なりました。

前置きが長くなりましたが、

そのときに出会ったのが
まだ、小学校一年生の
特別支援学級に通うTくんでした。   

ちょうど、顔合わせは6月はじめ
だったと思います。

Tくんは、おそらく典型的な
ADHDのお子さんで、
じっとしていることが
とても苦手。。。

でも、笑うととても笑顔が
ステキなお子さんでした。


お母様は、フルタイムの仕事を
されていて、朝から晩まで
大忙しの方でした。


最初にお会いしたときに
お互い少し緊張しましたが、


私から

自分には発達障がいの
18歳になる長男の話をしたら、


お母様がホッとされて
私にお子さんを預けることを
快く承諾してくれました。

私の仕事は、週2日か3日
早朝小学校の前で
Tくんを引き受け、


特別支援級のクラスに 
いっしょに入り、
担任の先生がいらっしゃるまで
のお支度の手伝いと、  

他のお子さんとの関わりを
見守り(他のお子さんと大きな
喧嘩などにならないこと)
をすること。


帰りに小学校の下校口まで
お迎えに行き学童保育まで、
車などに飛び出したりしない
ように安全に送り届ける
こと。


この2つだけなのですが、


さすがTくん!


初日、


お母様が車で出勤されたのを
見送った瞬間から
本領発揮してくれました(笑)


引き渡し場所の
学校校門の横断歩道を
私と手を繋ぐ間も無く
走っていき下駄箱のところ
にまっしぐら💦


2回目からは、
手を繋いで横断歩道は
渡ることを先にお約束し、
守ってもらえました。

特別支援級のクラスに
入り、
他の子がいないときには、
割と落ちついて朝の
お支度ができましたが、


他のお子さんが先に
いると刺激になり、


そのお子さんに関わりたくて
(因みに、本人には全く
悪気はありません)
ちょっかいを出してしまうので


ちょっかいを出された
気持ちが優しすぎる
お子さんのお母さまと
自然と協力しながら
2人をうまく引き離す


という不思議なサポートを
していました。



ときに、私が油断していると、
禁止されている
他のクラスに勝手に
入ってしまい

かくれんぼして、鍵をかけて大人を
閉め出してしまうという
技をやってのけたので(笑)


他のお母様方とやはり協力して
カギを開けてもらい
ルールを守ることの大切さを
先生といっしょに伝えて
いく場面もありました。


幸いだったのは、
まだTくんは一年生で
担任の先生たちが良いかんじの
方々だったこと。


この特別支援級は、
長男の母校でもあったので、
介助の先生も、私のことを
覚えていてくださったので
アドバイスもしてもらえたこと。


色々な良きご縁が重なり
サポートさせてもらう
ことができました。


Tくんとは、
その後もずっと試行錯誤しながら
何とか良いサポートの仕方を 
私もやりながら毎回実験してました。


大変だったのは、
下校口の帰りのお迎えから、
学童保育に向かうサポート
でした。


Tくんの気分は
変わりやすくその日その日の
学校での過ごし方に
とても左右されたようです。


例えば、


学校行事の刺激から
興奮しすぎてしまい
それまでは、なんとか我慢して
いたものの(ONの状態)


下校口からさよならした
瞬間から(OFFの状態にチェンジ)
ダッシュで出口の校門まて行ってしまい
慌てて追いかけたことなど。



またあるときは、理由は口に
出せないのですが、
気分が落ち込んだ様子で


ずっと校庭にある
池の中の生き物から目が離せず
なかなか学童保育に
行かれないこと。


そうこうしている内にあっという間に
その2016年の夏休みが来て、


その間は
わたしとTくんとのサポート関係は
いったん終了。


お互いにまた新学期にね〜と
笑顔で挨拶してバイバイしました👋


でも、


その夏休み後半に
雪男さんは、
急逝してしまいました。。



雪男さんが亡くなったことを
すぐにガイドヘルプの
マネージャーさんに伝えました。


そのときに、9月からの
Tくんのサポートは
続けられるかどうしますか?
と優しく聞いてくれました。


わたしは、

「逆にこのTくんへの
サポートはやらせてほしい。
今の私にとっても救いになるので。」


と不思議な言葉を発してました。
それは、私の心の言葉だったのでしょう。


他の高齢者の方の訪問支援
の仕事などは全て辞めさせて
もらい、
Tくんのサポートだけは、
何とか続けていかれました。


もちろん、Tくんのお母様にも、
学校の先生にも雪男さんが
亡くなったことは内緒で🤫


それからも、たくさんの
事件やサポートのことでの
私自身の葛藤もあり
日々手探りの状態が続きます。


ただ、ある台風が直撃する
寸前の9月終わりに
私とTくんの信頼関係が
できた事件がありました。


その日は、朝から大雨の雨雲接近のため
大荒れの空模様。雷⚡️もありそう。


途中でマネージャーさんから
下校時間が14時半からから
13時半に一斉に繰り上げ
になったと連絡があり私は
自宅待機していました。


お迎えのときは、今日は
傘をさせると喜んでいたTくん。 

その時は雨はそれほどでもなく
ただ風だけが強かった。


ところが、校庭に出た瞬間、
予想以上に風が強く、あらゆるものが風に
飛ばされ大混乱!雷⚡️も鳴り始めます。


そして、校庭の砂がバーっっと
舞い上がり私とTくんを直撃!


Tくんが砂が自分に向かってくるのを
苦手だとわたしも先生方も
この時まで知らなかったのです。


それでも、校門まで行き道路に
出たのですが、


今度は豪雨と風が急に襲って
来ます。


そして、Tくんのお気に入りの傘が
バキッと折れてしまいました( ;  ; )

とうとう、Tくんは大混乱を起こし
怖くて泣き始めてしまいました。


はじめて大泣きするTくんを見て
わたしはびっくりしましたが、
何とか守りたいと思い



Tくんになるべく落ち着いた声で
言いました。


「Tくん、大丈夫!
 傘を持ってO先生に助けてもらおう。
 傘は危ないから、傘をささずに
 いっしょに、学校まで戻ろう」


私とTくんは、この世に
2人しかいないみたいに
初めてしっかり手を繋ぎ
学校まで戻りました。


戻ってきた、泣きっぱなしのTくんと
私にO先生はとてもびっくりされましたが、

手身近に事情を話すと、
すぐに理解してくれ、Tくんをクールダウン
させてもらったあと、


O先生と私で、Tくんを挟み
学童保育まで豪雨と風のなか
送り届けることができました。



この時から、
私はTくんの抱えている不安な
ことや、我慢していることが
具体的にはわからないけれど
感覚的に受け取ることができる
ようになり


サポートの仕方をやっと
一歩進められることができました✨✨


それから、約3年間
Tくんが4年生になる直前
まで、


ずっとTくんのガイドヘルプとして
関わらせてもらいました。


ときにケンカ寸前まで言葉
のやりとりで取っ組み合い、
担任の先生とお母様に
ご登場いただいたこともありました。


でも、Tくんからたくさんの
ことを教えてもらいました。


昆虫のこと、動物のこと。
恐竜のこと。
粘土で作ってくれた恐竜
たくさんのブロックの作品


そしては何よりイキイキと
生きていくということ✨✨


彼と学童保育に向かう
途中で繋いだ優しい
手の感触は
紛れもなく私の心の救いでした。


〜〜〜

今日、Tくんは、立派に
私の知っている中学の入学式🌸
に臨んでいることでしょう

Tくん、中学ご入学おめでとう㊗️

たくさんの良き経験が
これからも出来ますように✨✨


お読みいただきありがとうございます😊

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