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柿渋ワークショップ  自分でできる町家のお手入れを学ぶ

自分でできる町家のお手入れを学ぶ、ということで、ぶんぶん町家のファサード(出格子やオモテの腰壁)を柿渋で塗ります。

準備編ー埃掃い

2021年11月14日、ぶんぶん町家の出格子や柱など、砂埃をはらい柿渋を塗る準備をしました。柿渋に限らず、塗装工事をおこなう前のお掃除は大切です。埃まで一緒に塗り込んでしまってはきれいに仕上がりません。

埃はらい

ワークショップでは、塗装編参加予定のみなさんに協力いただき一緒にお掃除しました。引き続きすぐに塗装に入る場合は、きれいに掃除した後に「養生」といって塗りたくない場所をビニールできれいに覆っていきます。(今回は2週間後に塗装しますので、養生は前日におこないました。)

お掃除のあとは、新メニューの試食会にもおつきあいいただきました。ありがとうございます!

「渋新」へ行ってみよう

「渋新」河原町二条

2021年11月27日柿渋の老舗店「渋新」前に集合しまへ柿渋を買いに行きました。
文政11年創業の柿渋屋さん、河原町通が拡幅された頃に製造場所は移転して、現在は販売店舗として続いています。町家の奥に蔵があり、柿渋が大きな樽に保管されています。

柿渋の樽

柿渋は、渋柿の汁を自然発酵させたもので木材の防水・防腐のほか、紙や布の補強染色などさまざまに使われています。
柿渋の説明をお聞きしながら、量り売りの柿渋を購入しました。

濃度の違い
測り売り

出格子に塗ってみる

ぶんぶん町家へ帰ってきて、出格子や柱などに実際に塗りました。
柿渋はベンガラや松煙等を混ぜ調色して塗ることも多いのですが、今回はまず塗ってみる体験ということで、柿渋のみを薄く塗っていきます。

柿渋は水性塗料で、塗り重ねることができ、ベンガラ等で調色することもできます。
調色していない柿渋の塗りたては、ほんのり濡れ色がつくだけで色味はあまりわかりません。それが、太陽の光(紫外線)で色味がどんどん濃くなっていきます。
塗り重ねていくことで撥水性も出てきますが、より高い撥水性を求める場合は荏油や亜麻仁油などを上から塗ることもあります。
どのように仕上げたいのかで、材料や方法を選ぶことができます。

塗り終わりました!

今回は出格子や建具など、建物外部に塗りましたが、柿渋は家具などの木製品塗装以外にも紙や布を染めたり、食品添加物として使われることもありますよ。奥の深い材料だなと思います。

さて、塗装編終了後はランチタイム。おつかれさまでした。
どうもありがとうございました。
色味が濃くなってくるのは、まだこれからです。今後もちょいちょい塗り重ねていきたいと考えております。

おでんランチ~



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