見出し画像

抗がん剤中、髪の毛生えてきた!

2023年 10月  右乳房全摘出手術
乳がんステージ2B   HER2陰性
ホルモン受容体陽性 Ki6720%以上(ルミナルB)
→女性ホルモンを餌にしている少しスピードの速いがんとわかる。
リンパ転移あり
術中にわかったリンパ転移が少なかったためリンパ郭清はしていない。
2023年 11月抗がん剤スタート(AC療法)
2024年 3月から抗がん剤(ドセタキセル)

近況
昨日の朝方に39度ほど発熱して目が覚めた。

がんセンターに電話すると、
「ドセタキセル10日目くらいだから採血したほうがいいかも。」
と、当直の先生に言われる。

カロナール(解熱)と事前にもらっていた抗生剤飲んだら
子供が登園する時間くらいには熱も下がっていた。

ただ身体へのダメージがすごくて倦怠感が今もすごい。
全身で細菌をやっつけようとしていたんだと思った。

結局予約の電話を朝になってすると、様子みることになって自宅療養に。

抗生剤を飲んで24時間経つ頃にまた発熱してたら連絡することになった。

そうそう
それでドセタキセルになってからなんと毛が生えてきた!

母親はそれを自分のことのようにすごく喜んでくれた。

わたしはぬか喜びになるのが嫌だったから
「また抜けるかもしれないから。」と喜ばないようにした。

でも少しずつ成長する産毛たちを
触っては確かめ、ひっぱってみたり毎日観察しているのは
やっぱり嬉しかったのかもしれない。

2回目のドセタキセル投与する日、先生とお話しするときに

最後に、言おうか迷うんですけど…と変な前置きをして、
髪の毛が生えてきたことを聞いてみた。

勢い余って帽子をとって禿頭を先生にみせた。

「ACより抜けが弱いから生えてくることありますよー!」
優しい仏の顔をしていた。

(別にみせなくても良かったか。)

ただまた抜けることもあるとのこと。

期待しすぎないように、でも気になる。毎日の観察は続く。

そんなある日、気づいてしまった。

寝る時に被っている帽子にまつ毛みたいな髪の毛が少しくっついている。

コロコロでその上を転がすと思った以上に抜けている。

あ!

脱毛のはじまりか。

はじめての脱毛の経験は忘れられない。

AC療法の時、『脱毛がはじまったら止まらない!』
(わたしの中では名言になっているけど)
その言葉の通り、どんどん抜ける。

悲しみを通り越してもう早く終わってくれー!と
とにかく面倒くさいいやーな期間だった。

あれの坊主バージョンをまたやるのか?

いやすぎて震えた。


結果を先にお伝えすると、現在脱毛のことに関しては
“ニュートラル“です。

「ニュートラルな気持ち」とは、嬉しい、楽しいなどの快い感情や、辛い、悲しいなどの不快な感情になるのではなく、安定したフラットな精神状態のことを指します

主治医の先生の言われた通り“抜け“が弱いのか
シャンプーや長い時間被っている帽子にはくっついて抜けているけど

パラパラと蝶の鱗粉のように動けば抜けるということはなさそう。

抗がん剤治療を始めるとき脱毛するからと事前に坊主にするのをあまり病院では勧めない理由の一つに抜けた毛がちくちくして枕に刺さったりするからと聞いたけど

一度抜けたところから生えた産毛たちだったのでチクチクもしない。

ケア帽子についた毛をコロコロするくらい全然やります。


現在のわたしの頭は
うっすら坊主に以前のミニボブの名残りが数本残っている状態。

ウィッグの時に自然になるようにと
名残りを残していたつもりだったけど

あんまり意味をなさない程度になったので
ちょんちょんと夫に切ってもらいました。

切ってもらうときに一本一本ひっぱって切るから
「いたい!大事に切ってね!」

ここまで残っていたんだから。

脱毛が始まる前にも、
夫が髪の毛を後ろから一本だけひっぱって
「ああ、まだ脱毛始まってないか。」って確認してきたことがあった。

自分の中ではちょっと面白かった。

もしも夫が抗がん剤をやることがあったら
きっとやり返すと決めている。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?