夢

うたたねをして、夢を見ていた。
また、迷子になる夢だ。
いつものように、どこをどう歩いても
自分の家に帰れない夢。

焦る事情は毎回違うが
今回はあたしは袋を作らねばならんのよ
なんて殊勝なことをおもっていた。
なのに、帰れない。
見慣れない風景のなかでとまどう。
自分がどこにいるかがわからない。

ああ、そうだ、と
スマホを取り出して、現在地を調べると
そこは東京駅だった。
えー、あたしは今は京都人やけど
なんでここにいるねんやろ、と首を捻る。

わけがわからんうちに目が覚めて
あー、あたしの魂は
東京駅へ行きたがってるのか
なんてぼんやり思ったりした。

昨日のイベントから零敗で帰ってきて
うちの袋は京都じゃあかんのか、
なんて思ったりしたから
きっと逃げ出したくなったんだろうな。

☆
いや、どこにいっても
あかんもんはあかんし
ええもんはええはずやわ。

すきなことをできるだけでも
ラッキーやと思うわ
てとこに、落ち着く。