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2022.4.6 あべまにあ限定イベント


約2年半ぶりの阿部真央ワンマンライブ。

2時間近く、阿部真央の歌のみ。
アーティストを応援してたら当たり前にあった2時間。

この2時間がどれだけ貴重なものになったか痛感するだけの2年半。

その歯痒さが少し報われる日が、やっと来た。



決して広いとは言えないキャパの渋谷duoに、パイプ椅子を並べて行われたライブ。

会場に入って、まず感じた気持ちが「懐かしい」だった。
私がこの会場に来るのは初めてなのに。



私の席は2階のステージ横に5席程だけ設けられた席だった。
会場全体を俯瞰で見られる位置。

とは言っても、ステージに置かれたギターまではっきり見える近さだった。



会場が暗転し、あべまがニコニコしながら、でもちょっと照れ臭そうな顔でステージへ。


「みんなに会いたかった気持ちを込めて」と、歌い出したI  wanna  see  you。
1曲めのアイワナでこんなにポロポロ泣けてきたのは初めて。笑
鈴のように軽やかにリンリンと歌う姿を見ながら私はずっと泣いていた。
やっと会えたことを噛み締めながら。

そして更にBelieve in yourselfで、ライブに来たことを実感する。
 

「立ったり座ったりみんなが混乱しないようにゆったり楽しめるセトリにしたので、ゆるりと聴いてください」と、いつも観客の過ごしやすさを気にしてくれるMCから、I Never Knewへ。

音階が複雑そうなこの曲も、ピッチがピタッとはまるのが本当に気持ち良い。
口からCD音源とはよく言うけど、あべまはそれ以上!音源より生ライブの方が更に綺麗ってどういうことなんだろう!笑 
あべまがメロディに乗ってゆらゆら揺れるのに共鳴する観客。
椅子に座ってても体を揺らしたり、手拍子したり、思い思いの楽しみ方で一体感を増す様子を上から見てて胸が熱くなった。


そして、わだけんがシャラシャラ鳴る楽器(名前わかんない😂)で綺麗な音を鳴らすと、
「降り出した雨~」のワンフレーズで鳥肌が立った、傘。
あべま自身がこの曲お気に入りなのがすごく伝わってくる!丁寧にドラマチックに歌い上げる傘、私も大好き!

"スローモーションで君を倒す 髪が香ったら
僕らはきっと 同じ罪"

この歌詞、本当に天才だと思うけど、更にここのあべまの歌い方がセクシーで情熱的で情景が見えてきそうなくらいリアルなのがまた良い!



ゆるいMCを挟んだかと思いきや、
一転、SIAのカバーでシャンデリア。

もう「感動」なんて一言じゃ済まないくらい痺れた⚡️

"阿部真央が鳴っている"

体全身で歌い上げる圧巻の姿を表すには、私の言葉ではもはや追いつかないけど、
あべまの歌声から度々感じるダイナミックさは、歌唱テクニックなどを通り越した彼女の叫びに近いものが一直線に我々の胸へと届いてくるからだと思う。

歌声が届く、というより、阿部真央が伝わる。
彼女自身が表現の権化であり、それを受け止める人達がここに集まっている。
上から見ているとそんな気持ちになった。

そして、その景色にものすごく愛を感じた。


私が初めてあべまのライブを見たのは12年前。
とても小さなライブハウスだった。
ちょうど、この日の会場みたいな。

私はライブ中に、12年前のあの日を何度も思い出していた。
きっと冒頭に感じていた懐かしさはこれだった。


その当時、「ライブが好きじゃなかった」「お客さんを敵だと思ってた」と語っていたあべまが今、ファンの愛を信頼してくれて、本当にやりたかった、"ただ歌うことだけ"に集中したステージを全うしている。

ギターを持たずに、マイクスタンドの前に立ち、自分の曲ではなく、自分が好きな曲を全身全霊で歌う姿に心から感動すると同時に、安堵した。
あべまが幸せそうで本当に嬉しかった。


シャンデリアが終わり、この感動をどうにか伝えようと会場全体が鳴り止まない拍手で応えていたのもすごくグッときた。

私も手がビリビリ痺れる程、力いっぱいの拍手をあべまに向けていた。



そして、続けて初披露の「もしも」をセルフカバー。

これ普通にリリースしてほしいくらい良かったなぁ…


"もしもあなたに素直に伝えてゆけたら"
"ふたりを諦めないことを選べたならば"
"もしもその手を離さないよと言えたら"
"ふたりを信じる強さを持てたとしたら"

''未来は変わってくのかな
すべてが変わってくのかな"


期待と不安が混じる想いを「もしも」に込めるのうますぎてあっぱれです。
素直になれない、諦めたくないはずなのに信じる強さもない、まさにこんな気持ちになってばかりの私には、あまりにも刺さりすぎてずっと泣いていた。笑

また聴きたい!!



そして、「いつの日も」と「Sailing」

この流れはやばすぎーーー。。!!!
今振り返るとシャンデリアからずっと泣いてたな。笑

静かに聴くスタイルのライブだったからか
いつも以上に感情移入しやすくて、あべまの歌う一音一音に心が揺さぶられてたくさん涙が出た。

こんなにバラード続きでも飽きさせない、むしろどんどん見入ってしまうステージを作ることがいかに難しいかは素人目でもわかる。
あべまのライブ力がはっきり出る構成が嬉しかった。


原曲が深みのある壮大なSailingをピアノとギターのみのアコースティックなアレンジにするとどうなるんだろう?と気になっていたけど、この曲の深みはあべまの歌声があってこそ成り立つんだと実感させられた。

なんなら終盤までミトさんのピアノとあべまの声のみ。
それなのに、こんなに聴き応えのあるものになるなんて。
音数が少なくなればなるほどわかる、あべまの歌力。
Sailingのアコースティックバージョンを体感できたことを本当に幸せに思う!
クライマックスに向かうに連れてあべまが天井を見上げなら歌うのが印象的だった。
このライブを機に「再出発」する今のあべまに最も相応しい曲に感じた。


そして、「春らしい曲を♪」の曲紹介で始まった「世界はまだ君を知らない」!

本当に春にぴったりなこの曲。欲を言えば「君が好きだ!」ってみんなで叫びたかったけど、きっとここにいる全員が今心の中で叫んでるであろう不思議な一体感を味わった。

確かこの曲中だったと思うけど、歌詞を何回か間違えちゃって、最後の方「あ''~ッ」って首を振るあべまがかっこよすぎてすごいキュンとした!笑
金髪ショートも相まってイケメン度が増していた…!
本人は悔しかったかもしれないけど、そんな一面を垣間みれるのもライブの醍醐味だから私はすごく嬉しかったなぁ。


そして、「それぞれ歩き出そう」と「ロンリー」へ。

ステージぎりぎりの所まで来てみんなの顔を見てくれようとするあべま。2階にいても目が合ったと思ってる。🥰

オフマイクで「なんで貴方いないの〜」と歌う声量にも驚かされたし、
「なんでここにいないの〜」「いるけどね♪」と会場を指して笑うあべまが本当に本当に可愛くて愛がめちゃくちゃ伝わった!
ここにいるみんなでライブを作る、オンラインでは感じられなかったライブの良さがぎゅっと詰まったロンリー。何百回聴いても宝物に触れるようなキラキラした気持ちになるロンリー。大好きな曲!



ミトさんとワダケンがここで捌けて、あべまが一人残る形に、、

「アンコールで捌ける時間さえも惜しい」
「一秒でも長くみんなと一緒にいたい」と、
アンコールを本編に組み込むことにした意図を伝えてくれた。



そして、母の唄。


ずっとこれが聴きたかった。もはや緊張感すらあった。
きっと会場にいたみんな同じ気持ちだったと思う。
私は母の唄が始まる前のあの息を呑むような静けさにいつもたまらなくなる。
あべまが作るピリッとした空気感が大好き。


あべまのライブを観たことない友達に
「母の唄を聴くためだけでもライブに行く価値がある!」と常々言って回ってるけど、改めてそれを実感した……!

血がドクドク巡る。
胸が張り裂けそうになる。
涙が勝手に溢れてくる。

歌でここまで度肝を抜かされるってなかなか経験しないことだと思うけど、母の唄はいつ聴いても衝撃を受ける。

2年半ぶりに聴くならもう尚更。

ずっとずっとずっとこの日を待っていた。

前に「私が死んだらもう二度と聴けない曲が一曲くらいあってもいいだろう」と母の唄の特別さを語っていたけど、実際にオフラインのライブが出来ない状況になってこの意味を痛感した。

ライブに足を運ばなければ聴けない曲であり、そもそもあべまがライブをしない限り、二度と聴けない曲。

やっぱり私はこれを聴くためだけでもあべまのライブに行きたい。

母の唄の余韻でぼーっとする中、退場する感じ
"あべまのらいぶだーーー"と感じて嬉しかった☺️



最後のMCでも何度も、

「私はみんなのおかげで歌い続けられている。
歌わせてくれて本当にありがとう。」

と言っていたけど、
こちらこそ歌い続けてくれて本当に本当にありがとう、と心から届けたい!
いつも想ってる。歌手になってくれてありがとう。
 

私は、次に生まれ変わっても、いつの日も、阿部真央を推す人生を選ぶ!


自分があべまにあであることが誇らしくなる、らいぶの帰り道。
私の生きがいが少しずつ戻ってきた。

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