森とシカと私達
シカと森と人と
私は、ニホンジカと森と人との関係を文字にするのは、あまり得意ではありません。なぜなら、そこには沢山の要素が入っているのと、沢山の理由があるのと、色々な味方ができるのと、色々な立場があるからです。そして、どれも間違えではないから。
ですから、これから書くことは、私が森を通して見ているニホンジカの事と思って読んでください。
シカは森の中で植物を食べています。毒でないものは食べます。
シカは栄養状態がよければ、毎年出産します。シカを減らす要因が減ってしまった現在では、シカは増えて行きます。
そうすると、森林内のシカの密度は高くなります。増えたシカは、森林内の植物を食べます。春夏秋冬、いつも食べます。
人も、色々食べますよね。毎日毎日食べますよね。人はお店で買い物したり、畑で作った野菜や飼育された牛や豚や、鶏を食べますが、シカは森の中では森の中にある植物を食べます。数が増えたシカが食べ続ければ、当然、森の中の植物は減っていくのですが、それは「シカが増えた森の状態が出来た。」だけのことなのですが、ここに「人間の暮らし」という視点が入ると「困った🤔」という言葉になります。困った人間が、人間視点で森を見たときに発する言葉で「シカが、森を荒らす」という表現を使うときがあります。
私は、この表現が好きではありません。
シカは森を荒らしていません。
「シカが増えて、森の中で植物を食べることにより、人間が生活していくのに都合の良くない森の状態になった」
こんなお話と捕獲されたシカの革の端切れを使ったストラップ作りを3月17日と26日に695COFFEEで行いたいと思います。