森が失われる…なんてことはあるのか?
「森が失われる」なんてことは、まず起きないだろうと思う。
起きるとしたならば、一部の森林で回転が止まり、もし、大雨などで土砂の流出などが起きたとしたならば次の森林が出来上がるまでに、とてつもない年月を要するということはあるのかもしれない。
その状況が、起きたとしたら「誰にとって不都合」なんだろうかと考えた時。大体、みんなが不都合なんだと思う。
それは、人間だけの「みんな」ではなくて、森で暮らす動植物、川で暮らす動植物、海で暮らす動植物、空を渡る動植物。「みんな」
人間は、その「みんな」の繋がりから恩恵を受けて暮らしている、はずなんだけど。その恩恵が当たり前すぎて「みんな」のことを忘れている。忘れているだけじゃなくて、知らずに暮らしている人もいる。知らずに暮らしているだけならまだいいけど、その「みんな」が少しずつ姿を消していることにも気がついていないんだと思う(これを絶滅と言います)一方で、数を増やしている動植物もいる。「今までここにいなかったはずなのに。」「なんだか、最近見かけることが多くなった。」植物の場合は、噛み付いたりしないので消えたり、増えたりしても騒がれることは少ないけれど、動物が人間の生活に直接的に被害を与えるようになると「駆除」をしなければならなくなったりします。この時にちょっと思考を巡らせてもらいたいのは「どうして、こうなったんだろう?」ということ。
単に駆除すればいいんじゃなくて、その動物がなぜ増えたんだろう?増えたことで生態系のバランスのどこがこれまでと違っているんだろう?その生態系のバランスが崩れると、この先どんなことが起きるのだろう?ということを考えて欲しいと思うのです。
それを教えてくれるのは、その動物の生き方だったり、他の生き物とのつながり方だったり、気候の変化だったり。沢山のことを教えてくれているのだけれど、私たち人間があまりにも、自然から離れて暮らすようなってしまったために、折角の知るチャンスを逃してしまっているのだと思う。
それだけじゃなくて、その増えた動植物(特に直接的な被害につながる動物)を「排除してはいけないのか?」と聞かれた時には、びっくりしてしまった。そうやって、良いか悪いかという二者択一で物事を考えるような生活になってしまったことがどれほど恐ろしいことを招いているのか。自分にとって不都合なものは無くて良い。という考え方は、いずれ自分も排除される側になるかもしれないということを想像できないのだろう。
これは、森から離れた話になってしまいました。
森林での出来事を見ていると、社会や政治や行政や教育や経済などを考えるようになってしまう。森は偉大だ。
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