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会いたい人に会いに行く

ゴールデンウィークの終わり。
ずっと会いたかった人に会いに群馬に向かう。
他にも向かう理由はあったけれど、
会うのか一番の目的。

本名を使えば、恥ずかしいって言って書かせてもらえなそうだからとりあえず「生さん」とここでは呼んでおこう。


再会は突然に。

生さんと出会ったのは、2年前。
私が高校2年生の夏。
夏シーズン限定のバイトで出会った。

生さんは大学生で、私の2歳上のお姉さん。
古着と写真が好きで、とにかく芸術肌の持ち主。


初めて会った時から、feelingは最強だった。
私からしたら尊敬するお姉ちゃんみたいな。

好きなものは似ているし、考え方、生き方、好みの男性像も共感してもらえる。
好きな写真家さんも似てるし、興味をそそられる本のタイトルも合う。そして、お互い自分をよく客観視する特技を持っている。


とにかく、私にとって生さんは、
女性として素敵で、理想の生き方をしていて、自分のことをすごくわかってくれる。
そんな人だった。


生さんのことはこのポツンと空いた2年間。Instagramを通して、
なんとなく状態は把握していたし、いつか会おうとずっと言っていた。


けれど、

大学2年生になってすぐ。
唐突にとてつもなく会いたくなってしまって
思い切って家まで会いに行くことに決めた。

待ち合わせは大福屋さん


高速バスはなんかワクワクする。

時間が経つにつれて変わっていく風景を
ゆったりと感じながら過ごす時間が好き。


そして、
群馬に到着して再会。
待ち合わせは、改札前の大福屋の横。


見つけた瞬間は心でわーってなって、
すぐに言葉がなぜかポロリと出てきた。

「今日もやっぱ素敵です」


顔を合わせても久しぶりを感じる暇ない。
言葉がどんどんでてきてしまう。

話も弾みに弾んで、
生さんおすすめの喫茶店に駆け込んだ。

そこは大きい鏡がついてて、モナリザの絵画が置いてある。なんか落ち着く喫茶店。
カフェモカとアメリカンコーヒーを頼んで、この2年間の埋め合わせをした。

どんな時間を過ごしていたのか
どんな人に出会ってきたのか
どんな趣味ができたのか
どんな考えを持つようになったのか
どんな生活を送っていたのか

私の心のありったけを言葉にして
ぶつけまくった。
生さんから淡々と生まれていく言葉には
やっぱり全部憧れが残っていたし、かっこいい。
そしてなにより、「それわかる!」の連発。
こんなに私と似ている人は、いない。
懐かしい感じ、嬉しかった〜。



生さんの家までも歩きながら、
永遠と話は続く。

帰り道の途中は、
お店を閉めようとしてたフードロスショップに駆け込んでお菓子を大量に買って、街の人とお話ししておまけをもらったり
持ってきてくれたチョコを食べて、幸せを感じたり、

途中で煙草とアイスを買いにコンビニに寄って
そこの月が綺麗で写真を撮りあったり。

景色の余白の素敵って思う瞬間が似ていて、
日常の誰も気にしないような一瞬を
とにかく愛しいと思う感じ。

この空気感が落ち着く。


そして買い出しに行った後の夜のお供は

野菜スティック→バームクーヘン→お菓子。
アイスコーヒー→紅茶→ファジーネーブル。

音楽を流しながら、
喋り倒して気づけば朝の6時になっていた。

何を話したのかは全然覚えてないけど、
外が明るくなっている時には自分の心があったまってすっきりしていた。

そこからベランダに出て
散歩がてら、
近くの公園に向かうことになった。

とてつもなく体は眠い。
瞼は落ちそう。
けれど、太陽は眩しくて、風は気持ちいい。


こーんな日常をちゃんと感じたくなって
いつもとは違う場所に行きたくなるんだよなとか思いながら、写真を撮る。

一人で冒険してやってきた場所。
そこで感じる、非日常のこんな感覚が好きなんだと再確認した。

公園では、
ランニングするお年寄りを見ながら
ゆっくり、ゆっくり時間を過ごした。




そして、7時から11時30分までは爆睡。
目を擦って、体を伸ばした時には
太陽はかんかん照りで、窓から心地いい風が。

シャワーを浴びて、化粧と身支度をして、
生さんお手製のサラダと味噌おにぎり、トマトにかぶり付いて、お香を焚きながら本を読んだり、踊ったりして、またねの時間までをゆっくり過ごした。

(ご飯も美味しいし、甘やかしてもらえるし、落ち着くし、生さんのお家最高すぎ。)


「妹が遊びにきた感覚で、部屋にいる姿は自分を見ているみたい。そんで、あんた人をヒモにさせちゃう体質あるよ!!」
と言われたけど、この2日間でずっぽり逆にヒモに仕立て上げられた。

やっぱり私にとっては、かっこいい大好きなお姉ちゃんで、憧れの人。
生き方、出会い、感じ方、すべてが素敵。


行けるなら、毎月お家に行きたい…


そして私の自宅への帰りの荷物には、
帽子とアクセサリー含めた
ありったけの古着と本のしおり。
趣味や好きな物が似ているから、
なんでもくれる。笑


会いたいと思ったならそれがタイミング。

この2日間を忘れたくないって思った。
のもあるけど、これを言葉でまとめたかった。

これは生さんと話して、腑に落ちたことでもある。

生さんに会いたくなったのも、
会いに行くために群馬に行こうと高速バスを予約したのも、
生さんがお家に呼んでくれたのも、

今の自分が積み重ねてきた時間と経験がそうさせた。
一言で言うなら、必然だった。

このタイミングは突然やってくる。

けれど、これを見逃さずに向き合って、
正直になってみたり、考え直してみたり、

そしてまた新しい1日がはじまっていく。
日常が少し変わる瞬間だと思う。



過去は今に全部つながってる。
そして、自分が唐突に思いついたことに
馬鹿正直になる時には何か生まれてるはず。




今は帰りの電車。
人混みの多さで体調がすこぶる悪い。

帰りの高速バスを予約していたのだけれど、
駅について間に合わないことに気づいて予定変更。
群馬まで行くのに2000円なんて
安すぎる。すごく群馬が好きになった、1泊2日のミニ群馬旅でした。

群馬の良さは十分感じられた。
幸せな2日間。


生さんとはまた再来週くらいに会いそうです。またね〜

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