新入社員に伝えたいこと・ ・ ・期限を守る

仕事で約束を守ることは大切です。「今日中」「今週中」などの期限は、具体的に確認した方が良いでしょう。「今日の夕方も、明日の朝も同じだ」と考えてはいけません。受け取る側は、「今日の夕方もらって、ちょっと残業して仕上げよう」と考えているかもしれません。確認しましょう。

約束の中でも、期限の約束は大切です。期限が過ぎると何の役にも立たないものがたくさんあります。

仕上がりが8割でも、期限に間に合えば使えるものはかなりあります。120%の出来であっても、期限に間に合わないとは何の役にも立たないものもあります。

一方、間に合っても、100%でないと使えないものもありますので注意が必要です。

約束した成果物の目的を考えれば、期限が必須であるものは、おのずとわかります。

例えば、お弁当は期限優先です。おかずが一品足りなくても、お弁当としては役に立ちますが、出かけるまでに用意できないと意味がありません。

一方、衛星を打ち上げるロケットは、品質が重要です。打ち上げの予定を変更しても、品質を優先します。


ところで、

 仕上がりに不安があると、なかなか提出できなかったり、報告しにくくなります。そうすると、だんだん期限に遅れます。

でも、実は、ほとんどの仕事の仕上がりに完璧はないのです。誰か作るかで、期待される成果物の品質が異なる場合もあります。

初めての仕事をしたときには、少し不十分でも受け付けてくれることが多いです。そして、手直しを指示されます。でも、次に同じことを頼まれたときには、前回手直しを指示されたことをもう一度言われるようではいけません。多分、受け付けてもらえません。

二回目以降は、少し高度なことを要求されます。前回は受け付けてくれたものが受け付けてくれなくなります。成果に対する要求はだんだん変わります。

仮に、何度でも不十分なものを受け付けてくれて、毎回、手直しを指示してくれるのであれば、自分への期待度がその程度に下がっていると言うことです。まずい状態です。

経験が少ないうちは、まずは期限に合わせて提出します。そして、みてもらい、手直ししたり、再提出するのが良いでしょう。

依頼したり、指示する人が欲しいのは、成果物です。頼まれた成果物のできが悪く、恥をかいたり、プライドを傷つけられることを恐れて、提出が遅れると困るのは依頼人です。

まずは期限を守ることが、誠意ある仕事の進め方です。

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