若手社員に伝えたいこと・ ・ ・仕事は、先行投資・報酬は後からくる

労働協約と言うものがあります。どんな仕事をするか、報酬はいくらか、休みはどのぐらいあるかなどいろいろな条件が書いてあります。仕事とそれに対する報酬が明確になっているとわかりやすいです。

ところが、日本の会社員の場合、仕事の内容と報酬の関係が明確ではありません。報酬は明確なのですが、何をするかは、その時々の指示で変わりします。

そもそも、どこに配属されるかによってやることが変わります。就職しても配属されるまで、現場で仕事をするのか、人事の仕事をするのか、総務の仕事をするのか、経理の仕事をするのかがわからなかったりします。

では、仕事内容と対応する報酬、給料を会社はどうやつて決めるのでしょか。初任給は世間の相場や昨年の自社の実績で決めます。でも2年目以降は一人一人の昨年の仕事の実績から決めます。

今年の給料は、どうやって決めるのでしょうか

仕事内容が昨年と同じであるならば、昨年よくやっていれば給料が上がります。仕事の出来が悪く昨年は給料を払いすぎたと思えば給料が下がります。

仕事内容変が変わらないならば、毎年毎年だんだん補正されます。だから、もらってる給料に相当する仕事をしているならば、仕事と給料のバランスが取れている「正しい状態」なので、来年も給料はそのままです。


では、仕事が変わる場合を考えます。去年よりも難しい仕事するならば、それにほぼ合うように給料は上がります。給料をあげた分と仕事の量のバランスが合わなければ、その次の年に調整します。


昨年、給料に見合った仕事ができていなければ、仕事が難しすぎるので、優しい仕事にします。給料も下げます。

給料以上の仕事をすれば給料も上がるし、仕事も難しくなります。結果としてまた給料以上の仕事をすることになるかもしれません。それはまた次の年に帰ってきます。

つまり、日本の会社員の仕事は給料に後払いの分があると言うことです。報酬と仕事内容のバランスが取れていないからといって、仕事のレベルを落とすと、来年も給料/報酬はそのままです。

まとめます。日本のサラリーマンの報酬には後払いの分があります。

金銭的な報酬には、後払いの分があります。でも、仕事の経験となる勉強ができること、新しい分野を仕事をするチャンスなど、自分の付加価値アップにつながるような事は後払いではなく、すぐにでもできます。

会社の報酬は、後払いの分があると言うことを認識して、報酬以上に仕事をするようにすると来年いいことがあります。

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