若手社員に伝えたいこと・ ・ ・悪い報告ほど急ぐ理由、利用者のためだ

良くない事は、早く報告した方が良いと聞いていると思います。

どうして、早く報告するのでしょうか

よくないことが発生した直後であれば、「何か、よくないことが発生しました」と報告すればいいです。

ちょっと時間が経ったらもう少し具体的に何が起こっているかを報告します。

もっと時間が経過したら、どんな対策をしているかも報告します。

もっともっと時間が経ったら対策をして完了したとか、対策をしてるんだけどダメだとか報告する必要が出ます。

遅くなれば、遅くなるほど、報告内容は細かくなります。対策する時間がなくなり、報告を考えるだけで時間が経ってしまいます。

でもこれを報告を早くする理由とするのは、報告する人の論理です。


報告受ける人の立場で考えてみるとちょっと違います。

報告を受ける人が、その発生した問題に対して対策責任があるならば、報告の受け方も変わってきます。

その人は、早く問題に対処してしたいのです。だから、問題解決に向かっているのか、これからなのか、どう進めているのか、解決できるめどがあるかどうかなどを知りたいのです。そして、必要であれば、自分が対策します。

そう言うことを考えると、報告の方法も変わります。もし自分に対策できるめどがないならば出来る限り早く報告して、「大変です。大変な問題が起こりました。私には対策できません。助けてください」と報告をしなければならないのです。

報告をする相手が、何もわからず、何もしてくれないならば、報告より対策を優先するべきでしょう。対策の目処が立ち、よ少し余裕ができてから報告すればいいでしょう。

報告した時に、報告が遅いなどと、文句を言われるでしょうが、仕方ありません。報告は義務です。同時に、利用者が困らないように、対策をするのも義務です。

ただ一般に、会社では上司に責任があります。その責任がある人にはきちんと報告をしなければいけません。気になる人が、早く問題を解決するためにあなたに力を貸してくれるはずです。

いずれにしても、早く報告したほうがいいわけですが、「自分が怒られないように、手間をかけないように早く報告する」のと、「早く報告した方が利用者が困らない、上司も困らない、だから早く報告する」と考えるのでは行動が変わってきます。

早く報告する理由は、「自分が怒られないためではなく、利用者が困らないように」です。

これを勘違いしていると、正しい行動ができません。仕事は、誰かが効果を上げるためにしているのです。何のためにしている仕事かを考えれば誰にどういう風に報告するかなどもわかってきます。

なんに関しても、目的を考えることが大切ですね。


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