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【コミックス】マンガの読み方の移り変わりについて考える

世の中、Tiktokの音源を目覚ましにする、動画を倍速で再生する、映画の予習をYouTubeで行うなど、だいぶ昔と違ったコンテンツ消費が増えていますが、今日は私が最近感じているマンガを読む際の消費の仕方の変化について。

大昔の私は当然マンガは紙で読んでました。雑誌を買って、その中で特に好きなものは単行本が出たらそれも買う。世の中Kindleでマンガが読めるようになっても、私はあんまり早く電子には移行しませんでした。紙が好きだった。そんな中、私は海外住みになりました。そうなったことで、一気に私の本棚はバーチャルに変化。海外の本屋さんでは日本のマンガは割高だし、そんなに本屋さんの数もない。そうすると、KindleとかBookWalkerでマンガを買ってiPadで読むのが普通になります。これに慣れると、もう帰国しても紙のマンガには戻れませんでした。

そのうち世の中ではマンガはiPadではなくスマホで読む文化になりました。Webtoon、ピッコマ、Pixivなどのタテヨミが増えたことがこの動きを後押ししたんだと思います。マンガが読めるポータルも10年くらい前と比べると格段に増えました。

そんな中、マンガの買い方は「巻」でから「章(もしくはエピソード)」で買う動きに変わっていきました。そのほうが気軽に買えるので消費者に買わせやすい、Episode1無料がしやすい、海外では章のほうがよく売れるなどが影響していたのかもと思います。

結果、今や限定以外のマンガや縦読みは大抵どこのプラットフォームでも読めるようになりました。

で、私の消費の話に戻ります。現在の私はいくつかのプラットフォームに同じマンガが入っている場合、必ずWebtoonかLINEマンガで読むようになっています。何故かというと、各話ごとに読んでいる人たちのコメントを簡単に読むことが出来るからです。KindleとかもWebで読めば同じような機能があるんですが、とにかく動線が悪い。それに比べて、WebtoonやLINEマンガはみんなのコメントに行きやすいんですよね。そしてベスコメ(一番人気が高いコメント)が上に来るようになっています。同じエピソードを読んで、みんなと一緒にうれしがったり、悪役をディスったりは本当に楽しいものです。

例えば、私がLINEマンガで読んでる下記のお話は、とにかくメインキャラたちがひどい目にあうんですが、1話目が彼らの将来のハッピーな姿を示したエピソードになっているので、読者たちは主人公や脇役のいい人たちがひどい目にあうたびに、「また1話目を読み直して心を落ち着けた」、「みんな、もう一回1話を読もう」、「Back to Ep.1!」とかのコメントが並びます。なんていうかみんなが同じようにそう言ってる感じがホント尊い。

また下記のお話では女の敵みたいなヤツが出てくるんだけど、そこに対しての読者全員のコメント欄でのディスりがすごい。コメント欄で、読者のみんながそいつの悪口を言ったり、冷静に分析したり、主人公を応援している感じを見るのが楽しみの一つ。

この前、海外のタテヨミで日本のプラットフォームでは某社のみ配信のものがあって、それは世界的にヒットしているめちゃ面白い作品なんだけど、そのポータルが読者のコメントどころか、普通のレビュー欄もなかったことで、気持ちの盛り上がりが続かなくて、いつのまにか読むのをやめてしまいました。そのとき、この課金までして読み続けるものと、やめてしまうものの差はユーザーコミュニティの差でしかないと改めて思ったんですよね。

一般的に人と人とのコミュニケーションはどんどん希薄になってきている印象がありますが、それは一部で、こういう同じものを見る、読むで、何を感じたかをシェアするみたいな動きはむしろ広がっていっている気がします。YouTubeのコメント欄とか、ニコ動とかはその流れの源流っぽくて、スパチャの課金とか、ネットの投げ銭とかはもちろん推しがいて成り立つんだけど、そこには同じものを応援するファンのコミュニティの存在が大きな役割を果たしているんだろうなと改めて思った次第。

ま、何が言いたいかというと、「いろんなマンガプラットフォームさん!見やすいところにユーザーコメントが読める機能をつけてください!!」というのと、「LINEマンガさん!WebtoonやYouTubeみたいにコメント欄はスレッドにしてください!!」っていうリクエストでした。なにとぞ!!


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