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再開してランキング最下位で再会、芝村裕吏とラーメンハゲ、MMO問題の解決策

2021年8月11日 20:41から更新されなくなっていたnoteの更新を再開してみる。noteもブログもアテンションランキングが最下位になってから再開して少しだけ再会できるぐらいでちょうど良い。

それは SNS などを通じて少人数の会合が散発的に開かれていると認知しながらも、いくつかのグループ内優先ランキング4位以内に入れない自分は誘われない疎外感。モーニング娘。は「この世の中に生活<くら>する女の子で私のランキング何位だろうか?」と歌っていたが、一定の距離感で無難な定型文を発していれば嫌われにくくはあれど、強く好かれることもない。

https://www.du-soleil.com/entry/majime-na-kaisyain

他人から見た自分のランキングが相対的に低いんだと自覚しなければいけない機会が増えていくのがおじさんになるということ。それでも、金銭や時間や健康や家庭をディスタンクシオンの「賭け金」にしなくても良い時代はそれなりに快適だった。そう思わないとやっていけない。

コロナ禍への恐怖心が下がった現在においては、仕事でもプライベートでも気軽に大規模に飲み会が再開される状態にあって、ついでに呼ばれておく機会も増えた。特にリモートワーク中心の仕事関係においては、お金だけ置いてくのが最善手だと思いつつもリアルで会いたいランキング最下位のまま再会する憂鬱。

とはいえ、社会人歴の浅い女子などに妙に慕われたりするふりをされても金銭や時間や健康や家庭をディスタンクシオンの「賭け金」にせざるをなくなってしまうので、疎外された関係こそが快適ではある。波風は立たせない方が良いと思うのもおじさんになるということか。そう思わないとやっていけない。


個人的にすごく好きなゲームである『高機動幻想 ガンパレード・マーチ』のディレクターである芝村裕吏のインタビューが面白かった。『絢爛舞踏祭』で最下位になってからの再会。

最新作の『LOOP8』もやっぱり基本的な部分が疎からしいのだけど、そういうことを含めた全体の体験が妙に味わい深いという評判。全体的に解像度が低くて言葉足らずで出来があんまり良くないからこそ、各人に最適化されたイデアを超解像的に読み取ってしまう仕掛け。

 これまでのメタバースに関する議論を振り返ると、画像や音声の解像度、立体感、そしてレスポンスの高速化によって「そこにいる感じ」が向上していくことによって空間的制約から解放されるという方向性の論調が優勢であった。しかしながら、そもそも重いゴーグルをかぶっている時点でそういう話ではないし、むしろ相対的に低解像度を許容するように人間の違和感側をアダプテーションさせてAI生成の画像や音声をインジェクションさせやすい状況にすることが重要なのではないかと思うことが増えた。

https://www.du-soleil.com/entry/metaverse-low-resolution

結局のところで、ある種の技術的制約を前提としながらも超解像的な旨味を抽出するには、カクカク感が必要になってしまうのかもしれないと今のところは思ってしまう。

大言壮語のフレーバーテキストと低解像なゲーム。そして人間の補完能力。「できてへんやんけーッ 基本的なことが」と「この味がわかる自分」というディタンクシオン。そういうのも良いんじゃないかと思えるようになったのもおじさんになるということか。そう思わないとやっていけない。


ところで、先のインタビューにおけるMMO問題が面白かった。

「MMORPG」というゲームジャンルがあると思うのですが、その「MMORPG」はひとつの問題を抱えています。たとえば、「お前は世界を救う英雄だ!」と言われて意気揚々とMMORPGを始めると……そのゲームの中には、自分と同じ世界を救う英雄ばかりいます。自分が主人公になりたいのに、放り込まれた世界は自分が主人公じゃない。これが「MMO問題」です。

https://news.denfaminicogamer.jp/projectbook/230526g/5#i-3

結局のところで、主人公になりたい自分は現実世界に近付いていく世界にほおり込まれる程に自分のランキングの低さに苦しむことになってしまう。だから、ひとりにひとつの世界が必要で、その世界で相手をしてくれるAIが求められているという結論になる。飲み会に必要なのは他人ではなくAI。それが「セルフケア」に属するのかは難しいところだけれども。

なんにせよ、AIが相手だったら限界を狙って波風を立たせた方が面白いと思ってしまうのもおじさんになるということか。最低限の金銭で楽しませてくれるカフェイン抜きのコーヒーとしての主人公体験。それぐらいは満たせないとやっていけない。

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