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散歩俳句、長文ブログ、キングコング

天気が良い日が続いているので散歩が捗る。蝉の声とネットラジオを聴きながら歩くのは至高の時間のひとつだ。

玄関で ラジオと蝉の 声混じる

「木陰追い」としたかったが「蝉」と季重なりになってしまうのと、ドアを開けた瞬間が一番なのかもしれないとこの形にした。「蝉の声」を下五句に置きたくない自意識でテクニカルな配置をしつつ、感嘆が消えた状況説明になってしまっているようにも思えるし、もはや声が冗長になっている。

ドア開けて蝉と交わるラジオかな

ならどうか。なんか猥雑だけど。何にせよ俳句は難しい。

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一昨日からメモを取りながら観ていた『花束みたいな恋をした』の感想文を書いた。

短くて効果的な文章を書くために俳句をやっているのだけど、どうにも自分が長文を書いていく快感が勝ってしまい、書いてしまった文章を消すのには苦痛を伴う。いや、これでも大分かいつまんだし削除をしているのだけど。

同じ考えしかできないならユニットとしての脆弱性があるし、不満を言えない環境での改善は望めない。ちゃんと話し合える心理的安全性を意識して確保するなら二人の違いは絶望ではなく強みに変わるなんてことまでは各種カルチャーや自己啓発のコラージュで理解<わかっ>たのだけど実践経験は乏しい。

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『キングコング 髑髏島の巨神』を観た。モンスターバースの前作に当たる『ゴジラ』にも出たモナークが暗躍していたり、地球空洞世説が大真面目に唱えられたりとカジュアルな陰謀論的世界観や音楽を含めてベトナム戦争映画としてのディテールにやけに拘っているのが面白い。

その一方で、執拗に島の守護神であるコングを爆破しようとするサミュエル・L・ジャクソンやそれにしぶしぶながらも従う兵士達の挙動が邪魔であった。この行動のせいで手負いでも倒せる程度の大蜥蜴が相手になりつつ、だったらコングの一族が喰われた話はなんだったとなったり、船で合流地点に戻るミッションの余裕のなさが嘘に思えてくる。まぁ、そういうことを気にしても仕方がないのだろうけど。

エンドロール後に現れるゴジラやモスラの化石のワクワク感。もちろん、現在公開中の『コング vs ゴジラ』に繋がっていく。でも、考えてみたら花恋の二人はこういうのに興味ないか。


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