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本物のMBTIのENFPについてまとめてみた

MBTIタイプ入門に書かれているENFPについてまとめてみる。

なお、MBTIと16 Personalitiesは別物であるということを口酸っぱく言っておきたい。

MBTIは本来有資格者のもとで受検と対話を通じて内省し、自らのタイプを確定させるものです。

有料(約2万円程度)だし、7時間ほどの講座を受ける必要がある。

利き手、利き足や血液型と同じように、

「1年前はENFPだったけど、今はINFPが出る」

のような、自分のタイプが時期によって変わるといったことは起きないと言われています。

少しでも正しい情報が世に広まりますように。

■ENFP(内向感情を伴った外向直観タイプ)


主機能:外向直観(Ne)
補助機能:内向感情(Fi)
第3機能:思考(T)
劣等機能:内向感覚(Si)
※ENFPの主機能〜劣等機能についての補足は最下部に記載しています

■本来の姿


人生をワクワクするような可能性に満ち溢れた創造的な冒険ととらえます。
自分の周囲の人々に対する感受性が鋭く、現在や先々のことを洞察によってとらえます。
いろいろなことを感じたり、いろいろなことに気持ちが動かされるため、感情体験が豊かで、他者からの支持を求める一方、他者に対しても受容や援助をいつでも与えようとします。

■特徴


新しいことに着手したり、それの運営に多大な労力を注ぎながら、ものごとの改革を推し進めていきます。
「直観機能」を第一に外界で使い、新しく出会う人々、新しい考え、新しい経験に意欲を引き出され、物事の意味や重要性を察知したり、他の人が気づかないような物事の繋がりを見出したりします。
このことから、以下のような特徴を持つと考えられます。

・知的好奇心があり、創造的で、新しいアイデアに富んでいる
・精力的で、熱意があり、制約にとらわれない

人との調和や善意を大切にし、相手を喜ばすことが好きで、
相手の求めや願いにできる限り応えようとします。
「感情機能」を主に内界で使い、自分の価値観に基づいて自分がもし相手の立場にいたらどう感じるか、相手の身になって考えながらものごとを決定します。
このことから、以下のような特徴を持つと考えられます。

・あたたかく、友好的で、面倒見好き
・協力的で、人への援助を惜しまない

また、他者の持つ可能性を見抜く類まれな洞察力や、その実現を助けるエネルギーをもっています。
洞察に基づいて、前進することに自信を持ち、彼らの熱意によって周囲を引っ張っていく傾向があります。

■周囲に与える印象

明朗かつ陽気で社交的な印象を与えるため、幅広い人付き合いをします。
何にでも興味を持ち、周囲の人も、つい引き込まれてしまいそうな情熱をもたらします。
また、同時に、親しい人との関係に深みや純粋さを求め、率直で正直なコミュニケーションができるように多大な労力を注ぎます。

定型作業、スケジュール立てや枠組みを嫌い、何とかしてそれらを避けようとします。
普段は人を惹きつけるような話をし、即興のスピーチも比較的難なくこなすことが多いですが、自分の内面の奥深いところにある大切なことを表現しようとすると、突然ぎこちなくなることがあります。

このタイプの印象をまとめると、

・人あたりがよく、感受性が鋭く、説得力がある
・熱意があり、ものごとの制約にとらわれず、多趣味
・他者に支持的で、他者からも支持を求める

■今後の成長へ向けての課題

今までの生活環境において、ENFPの「感情機能」や「直観機能」を表したり、発達する上で支持が得られてこなかった場合、以下のことが考えられます。

・「感情機能」が発達していないと、興味のあることを転々とし、自分の考えの実現に労力をかけずに終わってしまう。または自分の価値観による判断に偏る。

・「直観機能」が発達していないと、十分な情報を取り入れなくなり、自分の洞察を信頼しなくなり、確信がないままに他者の情報に飛びついてしまうことがある。

本来の力を発揮したり、周囲から認められたりする場がないと、不満を感じ、以下のような行動をとることがあります。

・注意が散漫になり、集中できにくくなる。
・決定を最後までやり通せなくなる。
・反発しやすくなり、何事にも逆らう。
・物事の締め切りや手順を無視する。

ENFPが本来指向しない「感覚機能」や「思考機能」を無視しすぎると、以下のような行動となって表れることがあります。

・自分のひらめきの実現に必要な詳細の確認や、定型作業を行わない。
・おもしろそうなアイデアがあったり、仲間に誘われるといやと言えなくなり、いろいろなことに手を広げすぎる。
・ひらめきや決定に関して論理的に筋道をたてて評価することができない。

また、大きなストレスにさらされると、細かな事実に圧倒され、普段のものの見方やいろいろな選択肢を考え出す力を失うことがあります。
その場合、あまり重要でない、ゆがめられた事実のみに着目し、それを中心に広く全体を考えようとしてしまいます。

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※補足

■主機能の外向直観(Ne)について


MBTIの主機能が外向直観(Ne)であるということは、以下のような特徴を持つことを意味します。
パターンや可能性を素早く認識する: 環境から多くの情報を取り入れ、それらの間の関連性やパターンを瞬時に見出します。

  • アイデアの創出: 様々な概念を結びつけて新しいアイデアを生み出すのが得意です。

  • 柔軟な思考: 固定観念にとらわれず、物事を多角的に捉えることができます。

  • 未来志向: 現状よりも将来の可能性に興味を持ち、「もし〜だったら」という仮説を立てるのを好みます。

  • 好奇心旺盛: 新しい経験や知識を求める傾向が強くあります。

  • ブレインストーミング: グループでのアイデア出しなど、創造的な場面で力を発揮します。

  • 変化を好む: 日常の変化や新しい刺激を求める傾向があります。

■補助機能の内向感情について


MBTIの補助機能が内向感情(Fi)であるということは、主に以下のような特徴を持つことを意味します:

  1. 個人的な価値観: 自分自身の内面に深く根ざした強い個人的価値観や信念を持ちます。

  2. 感情の内面化: 感情を外に表現するよりも、内面で深く感じ、処理する傾向があります。

  3. 真正性の重視: 自分の信念や価値観に忠実であることを非常に重視します。

  4. 個人主義的: 他人の期待よりも、自分の内なる声に従って決断を下す傾向があります。

  5. 共感能力: 他者の感情を深く理解し、共感する能力が高いです。

  6. 道徳的判断: 状況を自分の内的な道徳基準に照らし合わせて判断します。

  7. 自己理解: 自分自身の感情や動機を深く理解しようとします。

補助機能は主機能をサポートする役割を果たします。ENFPの場合、外向直観によって生み出されたアイデアや可能性を、内向感情を通して個人的な価値観や信念に照らし合わせて評価し、意思決定を行います。

■第3機能の思考、外向思考(Te)について


MBTIの第3機能が思考(Te:外向思考)であるということは、以下のような意味を持ちます:

  1. 論理的思考の発達: 論理的に物事を分析し、効率的に問題を解決する能力が発達します。ただし、主機能や補助機能ほど安定して使用することはできません。

  2. 組織化と構造化: 情報や資源を効率的に組織化し、構造化する傾向があります。

  3. 客観的分析: 感情や個人的価値観とは別に、客観的な事実や数字に基づいて状況を分析しようとします。

  4. 目標指向: 明確な目標を設定し、それを達成するための計画を立てることができます。

  5. 効率性の重視: 効率的なプロセスや方法を見出そうとします。

  6. 外部の基準: 外部の基準や専門家の意見を重視する傾向があります。

  7. 不安定さ: 第3機能は十分に発達していないため、ストレス下では不安定になりやすく、過度に批判的になったり、融通が利かなくなったりすることがあります。

ENFPタイプの場合、この第3機能の外向思考(Te)は以下のように作用します:

  • 主機能の外向直観(Ne)によって生み出されたアイデアを、補助機能の内向感情(Fi)で評価した後、外向思考(Te)を使って実行可能な計画に落とし込みます。

  • 創造的なアイデアを現実世界で実現するための論理的な道筋を立てる助けとなります。

  • ストレス下では、過度に批判的になったり、細部にこだわりすぎたりする可能性があります。

  • 年齢とともに発達し、より安定して使用できるようになります。

第3機能は、主機能と補助機能を補完する役割を果たしますが、十分に発達していないため、その使用には注意が必要です。ENFPの場合、創造性と感情的な深さに論理的思考を加えることで、より包括的な問題解決能力を獲得できます。

■劣等機能の内向感覚について(Si)

MBTIの劣等機能が内向感覚(Si)であるということは、以下のような意味を持ちます:

  1. 最も不得意な機能: 内向感覚は、この型の人にとって最も使用が困難で、発達が遅れる機能です。

  2. 詳細への注意: 細かい詳細や具体的な事実に注意を払うことが苦手な傾向があります。

  3. 日常的なルーチン: 規則的な日課や決まりきった手順を守ることに困難を感じることがあります。

  4. 過去の経験: 過去の経験から学んだことを現在の状況に適用することが難しい場合があります。

  5. 身体的な感覚: 自身の身体的な感覚や健康状態に注意を払うことが苦手な傾向があります。

  6. 伝統や慣習: 既存の方法や伝統的なアプローチを尊重することが難しいことがあります。

  7. ストレス時の影響: ストレスが高まると、この機能が不健全な形で表出することがあります。例えば、些細なことに過度にこだわったり、過去の経験に固執したりすることがあります。

ENFPタイプの場合、この劣等機能の内向感覚(Si)は以下のように影響を与える可能性があります:

  • 新しいアイデアや可能性を追求することに熱中するあまり、日常的な責任や義務を忘れがちになることがあります。

  • 過去の経験から学ぶことよりも、新しい方法を試すことを好む傾向があります。

  • ストレス下では、突然過去の失敗や否定的な経験にとらわれてしまうことがあります。

  • 健康管理や規則的な生活リズムの維持に困難を感じることがあります。

  • 長期的な計画を立てたり、細かい作業を正確に行ったりすることに苦労する可能性があります。

劣等機能は、個人の成長過程で徐々に発達していく可能性がありますが、主機能や補助機能ほど自然に使用することは難しいです。ENFPの場合、内向感覚(Si)の健全な発達は、より安定した生活リズムの確立や、過去の経験からの学習能力の向上につながる可能性があります。

この機能のバランスを取るためには、意識的に日常の細部に注意を払ったり、過去の経験を振り返ったりする習慣を身につけることが有効かもしれません。

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