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凡人の私が投手として使いものになる方法2~やり投げを取り入れた投げ方改善~

背景

前回の投稿の時から、投手として使い物になるべく、打ちづらい球にしようとサイドスローにしてみたり、球が打者から見えないようなフォームにしようとしてみたりと工夫を重ねておりました。ところが、投げ方に無理があったためか、これまでに経験のないくらい肩を痛めてしまいました。
肩痛を治したいと思い原因を調べていたところ、私の投げ方に特徴的な要因があり、それが痛みを引き起こしていたことがわかりました。また、その投げ方を脱却すべくたどり着いたのが、山本由伸投手が取り入れて話題になっているやり投げを参考にした投げ方でした。
ブルホークスでも肩痛に悩まされている方が一定数いらっしゃいますが、よくよく聞くと私と似た要因の方が多いように感じたので、今回はここまで私が得た知見をご紹介しようと思います。
まだ発展中なのですが、少しでも気持ち良く投げれることに寄与できれば幸いです。

参考にしているメカニズム

私が肩を痛めた原因
私の肩痛の原因は、肩の内旋によるものでした。
参考にしているサイトの記事をそのまま引用します。

身体の捻りが始まると右腕は相対的に,後ろ方向に動くことになり後ろへ倒れます。ここから肩を元に戻すように捻る力と肘を伸ばす力が加わります。ここで肩を捻る力が優先されたりタイミングが早かったりすると,肩や肘の負担が大きくなります。
ピッチングについて下の図のように肘が曲がった状態で,腕を前に倒すようなイメージを持っている人もいると思います。この動きは肘や肩に負担をかける投球フォームであり,肩・肘を痛める原因でもあります。
理想の投球フォームをバイオメカニクスから科学する


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同じような痛みをかかえている人が思いのほか多く、これはやっかいだなと思っております。投げ方を見ているとなんとなくわかるのですが、投球モーション中に胸が投球側に向いた際に、肘が胸よりも前に出ている人は要注意かなと考えてます。

肘の伸展によりリリースする
同サイトにも書いてあるのですが、肘の伸展により力を球に伝えます。
イメージしたのはダーツでした。これはブルホークスの佐藤投手にも教わった練習で似たような練習がありました。(この動画の13分らへんが参考になります。早稲田実業元エースに140キロを投げれるドリルを教えてもらった【ピッチング】)

このときに、肘の伸展の方向を、身体の胸板と水平の方向(つまり身体に対して真横)になるように意識してます。胸板に対して垂直(つまり身体に対して正面)側に伸展してしまうと、投げようとした際には肩を内旋させてしまうと考えたためです。
上記の動画の方も、リリースの際には身体が投げる方向に対して横を向いているように見受けられます。内旋ではなく、体幹を回転させて肘の伸展によって球をリリースしているためと考えております。

上半身全体の動き
ここからはまさにやり投げの投げ方を参考にしております。流れをテキストで表すと以下のようになります。ぜひ参照の動画を参考にしてください。
①球をセットする
・肩甲骨が上がった状態
・肘はやや曲がった状態
・身体の真横に腕を持ってくる
・投球側に対して身体は真横を向いている
※ここからステップを踏みます。以下はステップを踏んで着地直前からの動きです。
②腰から上をやや反らして腹筋を使う
回転とともに腹筋を使って反動をつけるイメージです。
③肩を外旋させ胸椎を張る
動きとしてはな上記のようですが、イメージとしては以下です。
「僧帽筋を(やや)収縮させる」
やりすぎると痛い&肩がでてこなくなったので、反動を少しつけるため、くらいのイメージでおります。
※参考 僧帽筋を使うことが記載されていたツイート
④体幹を回旋させる
動きとしては上記のようですが、イメージとしては以下です。
「左わき腹に向けて右腰を素早く回転させる」
単純に横回転というイメージだとぬるっと回転してしまうと感じ、このイメージで早く回ろうと考えております。
※参考 腹横筋を使うことが記載されていたツイート
⑤僧帽筋と肘を伸展させる
体幹が回転して右わきの下が投球側に向くくらいのタイミングで収縮させた僧帽筋と肘を伸ばしてリリースします。
右わきの下と上腕三頭筋に力をこめるイメージでおります。

参考にしているやり投げのコツの動画
【初心者必見!】世界一分かりやすいやり投げ解説動画 Javelinthrow
【やり投げ】槍を真っ直ぐ投げるための練習3選!

効果と今後取り組むこと

効果
上記のメカニズムを参考にして、ジャベリックスローを三瓶さんと取り組んでおります。それによって得た効果は以下です。
・肩痛を感じない投げ方を身に着けられた
・野球の球でキャッチボールにおいても同じ投げ方で投げれた
・今までの私の投球では感じたことがないほど、グローブへの衝撃が強くなっていると感じる(三瓶さん談 定性的ですが・・・)
球速が投げ方を変える前と後でどれくらい変わったのかが定量的に評価はできておりませんが、少なくともフォーム改善前後で私の球を捕手としてとってくれている三瓶さんのコメントですので、良い方向には向かっているのではないかと感じております。
今後取り組むこと
・主に背中側の筋肉や関節の柔軟性の向上
今回の取組で、肩甲骨・胸椎・背中の柔軟性が必要なことを実感しました。これも今までに感じたことがない感覚でした。
下記サイトにある柔軟を地道に取り組んでいこうと思っております。
【投球フォーム】身体全体で「しなり」を作って投げるために。
・下半身の使い方の検討
ここまでは主に上半身側の動きのみにおフォーカスをしており、ステップは見様見真似の適当でした。ただ、山本由伸投手の動画を見ると、ステップ足の使い方にも特徴があるようにも感じており、以下の動画を参考にして下半身を連動させることに取り組んでいきます。
【やり投げ】ブロックの意識について
・筋肉をつけるためのトレーニング
ジャベリックスローに取り組んでみて、今まで使っていない筋肉を使っていると感じてます。主に先述した背中側と、腹筋(正面と左右)です。より投擲能力を伸ばすためには、こういった筋肉を鍛える必要もあると考え、メディスンボールを使ったトレーニングに取り組んでいきます。
投擲能力を高めるためのメディシンボールドリル11種 Javelinthrow/やり投げ


副次的な球質への効果

最後に、これによって得られている球質を向上させるための効果も実感できたので、ご紹介します。
・リリースポイントが打者よりになった
身体を回旋させて肘の伸展で投げることで、リリースポイントを以前よりも前でリリースすることができるようになりました。
・最高球速を出す投げ方でもまったく体に負担を感じなくなった
以前は「肩を使って投げる」という感覚が強く、最高球速を出そうとすると相当肩に負担がかかっておりました。なので試合でも最高球速は数球程度しか投げれないと考えておりました。ですが現在は肩にはまったく負担を感じないので、最高球速の出力を維持できると考えております。
・威力が増した
これは定性的なので何とも言えないですが、球速か回転数が増しているのだろうと思います。ぜひ篠原さんの測定器で測ってみたいです。

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