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三ちゃんの外野守備の考え方


はじめに

なぜあなたが外野を語るのよって思っている方の為に前置きです。大学時代、私は入学時にしれっと投手として入りましたが、入学して2週間程度で何でお前ピッチャーチームにおんねんと監督にバレてしまい、即野手チームになりました。それ以降大学では外野手として約4年間試合出場の機会を模索しました。4年間は長く地獄でした。いろんな意味で鍛えられました。1年生では奴隷、2年生で1軍、3年生で1.5軍、4年時には完璧に2軍生活でございました。そんな大したことない大学プレイヤーの考えですが守備と脚には自信がありました。はい、私は実はゴリゴリの外野手なのです。(とてもクリーンアップを打てる打者ではなかったのですよ。とほほ。)

さて、そろそろ本題に移ります。私は外野の守備位置については特に指導は受けていません。と言うのも外野に特化した指導者に出会わなかったのです。(学生時代にエネオスの選手に捕球と打球の追い方と詰め方は教わりましたがそれはまた機会があった時にでも話したいと思います。)
練習と実戦の中でいかに投手を助ける確率が上がる守備が出来るかを突き詰めた結果、身に付いたことであり、感覚的に反射的にやってしまっていることもあります。
ですが改めて振り返り、文字にして整理しました。
ある程度は信頼出来る内容だとは思ってます。もっとも正解はたくさんあるとも思いますのでこれはあくまで三ちゃんのマインドです。
皆さんのレベルアップに繋がればと願います。
ギャンブルめいた外野守備のおもしろさも垣間見れるかと思います。


今回は外野守備について今回は以下の3つのポイントを挙げました。1.2は基本です。
1.2を抑えて3はステップアップとして楽しめると思います。


1.守備位置の深さ
2.左右どちらに寄るかの判断
3.一球毎の体重移動



1、守備位置の深さについて
基本的に3.4.5番打者は深めと考えますが、全ての打者を観察し、スイングの速さとスイングのフォロー角度も踏まえて守備位置の深さを検討します。
アッパー気味なら大飛球系の打球なのでやや後方。並行及びダウン気味ならライナー性の内野の頭を越える打球が多いので定位置程度。

スイングスピードが速く、思い切りの良い振り切るスイングなら引っ張り方向で深め打球を予測します。これをAとします。

スイングが遅い、弱い、当てに行く傾向が見られたらポテンヒットもしくはライナー性の打球を予測します。これをBとします。

2、左右どちらに寄るかの判断
- Aなら右打者ならレフト側寄り、左打者ならライト側のライン寄りに移動

- Bなら定位置からやや流し方向寄りの前進

《左打者のレフトの守備位置》
- Aなら左中間寄りの定位置からやや前
左中間の強いライナー性の打球を止めて二塁打もしくはランニングホームランの予防を考慮する。
左打者で力の強さを感じるなら定位置のまま左中間を詰める

- Bならショートサードが届かないポテンヒットを防ぐためにショートサード間を詰めた前進守備。


《右打者のライトの守備位置》
- Aなら定位置よりやや前。打者傾向によってはややライン際に詰める。ライン側に詰める場合はセンターはコミュニケーションを取っておく。右ピッチャーの場合の主にアウトコースのストレートと変化球が勝負球になる為泳ぎ気味でポテンヒットを防ぐことを考慮。力があるバッターならライナー性もしくはゴロの強い打球を頭に入れる。この場合ライトゴロを狙う。ライトの頭を超える長打は完全にハイレベル打者の勝利として割り切ります。

- Bなら定位置よりも、かなり前進でセカンドファースト間の後ろを守りポテンヒット防止だけを考慮。むしろぼてぼてもしくはポテンヒットしか考えないです。


《得点圏にランナーがいるバックホームのケースにおいて》
自分の肩で刺せる距離まで前進。
構えは前傾で前方向へダッシュが出来る準備をする。
これは割と自信ありです。
肩に自信がなく刺せる肩がなくてもランナーが二塁に回る前に捕球をしている場合の多くはコーチャーがストップをかける可能性が高いので前進守備は抑止になる。それでも草野球はエラーや弱肩の可能性を見越してコーチャーが回す可能性もある。無理して暴投するよりいち早くカットマンに強い球を投げ、カットマンに任せた方が吉。それでもランナー脚が遅ければ刺せる可能性あり。


《風向きについて》
風向きはフライの落下位置の予測を風向きの方向へ多めに予測するがライナーとゴロを考慮すると風の強さで個人的には極端な守備位置変更はしていません。打球判断と脚に自信がなければ思い切った守備位置変更もありだと思います。

上記1.2全てにおいてファールの打球方向で変更することもあります。
内外コース関わらず引っ張りで強いのファールボールなら引っ張り方向に寄る。
流し方向への強いファールを打つなら流し方向に寄り広角の可能性を考慮する。

3、一球毎の体重(重心)移動

内野手と違い打球から捕球までの時間が長いことが外野手の特徴です。私はそれを活かすべきと考えています。

《良いスタートをきるために》
チームを救う一か八かのビックプレーのために一球毎に準備をします。
ピッチャーが投げた球のコースと球種でインパクトのタイミングで意図した方向へ少しだけ体重移動をします。
(ショートセカンドが変化球のサインを出すならそれで事前に判断も出来ます。)

《体重移動のやり方について》
体重移動はピッチャーの投球動作に合わせて弾む程度の軽いジャンプをして、インパクトの瞬間を合わせて着地して意図した方向に重心を移します。
逆を突かれる可能性もありますが多くのイージーな打球は逆を突かれても内野と違い打球が届くまで時間があるので足さえ動けば調整可能です。
身体能力や判断に自信がない場合にはその場でインパクトに合わせて軽く弾むだけで一歩目をスムーズにきることができます。

インコースは引っ張り方向へ体重移動。(バッターのレベルでは詰まり打球も考慮します)
アウトコースは流し方向に体重移動。
変化球の場合には流しもしくはややセンター方向を体重移動。
因みにノックでは軽くジャンプをして弾むだけにしてスタートと打球角度での落下地点の予測と判断力を養っています。
体重移動と言ってますが私の場合は打たなくても多少動いちゃっているので一球一球守備位置は微妙に変わっています。

(硬球で木製バットなら打球音も判断材料になりますが軟式は音ではよくわかりません。)

私の調子の良し悪しのパラメータとしてファールでも打球方向に上手く身体が瞬間的に動いていれば今日は出来ているなと判断します。
私がセンターを守っている時はファールでも打球方向に移動しているのが分かると思います。
これが決まれば最高のスタートをきれます。


最終的には1.2.3と合わせ、前打席での打球方向と打球の強さを加味して判断します。
また、大胆に守備位置を山張って大きく移動する場合には他の外野手に移動する旨伝え、ケアを頭に入れてもらうことも連携として重要です。


以下、少しレベルを上げた話です。
個人的にはこれらを外野手がやれきれるなら、外野の守備位置は全て意図があると考えるので守備位置の指示は余程でない限り内野手からは守備中にあまりやるものでは無いと考えます。やるなら攻守交代時や試合前に指示が欲しいか否かを野手間でディスカッションをすると良いと思います。
守備中にやるなら配球を組み立てるピッチャーもしくはキャッチャーが指示を出すと外野手も意図を汲み取れると考えます。しかしバッターが配球と自分がどう意識されているのか読めてしまうので推奨はしません。


《その他打者傾向の見極めについて》
それ以外にも、バットを寝かせて構える人は高めが強いので外野に飛ばしてそう、立てて構える人は低めをすくって外野に飛ばしそう、外角を簡単に見逃してない人は外角狙ってんなーとか、どの球でも打ちにいってバット止まってる人はやばいコイツどんな球も対応しそう、得点圏にランナーがいる時には自分のところに飛んできて殺せたらカッコいいな…来ないかな、、などなどそんなことも考えています。
ちなみに一番守りにくいと思う打者は林原サン。

以上、簡単に書きましたがこれら以外にも捕球の仕方、バック走のスタートの切り方などなど諸々ございます。
三瓶の外野守備における意識と考えでした。


追伸: 個人的な改善点としてはより速く走れる脚に改造中アンド減量中(オートミール食べてます)なのでより守備範囲を広げることが目標です。チャージは速いほど刺せますので。

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