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『プリデスティネーション』と『TNENT』


昨日『TNENT』を観てから、『プリデスティネーション』のことをずっと考えていました…。と、いうのもパラドクス、時間ものの映画として、この『プリデスティネーション』は傑作だからです。
そして、似たようなシチュエーションが出てくるからです。
『TENET』のラスト、ジョン・デヴィッド・ワシントンさんが全てわかったぜ、って感じでドヤ顔になりますが、そのせいでこの映画を思い出したのかもしれません。

『プリデスティネーション』は時空警察官のイーサン・ホークさん、彼に数奇な運命を語る作家のサラ・スヌークさん、時空を逃げながら犯罪を犯す爆弾魔の3人の物語です。イーサン・ホークが偽りの姿でバーテンダーとして働く店にやってくる作家、彼の語る話が物語の核心に触れていくにつれ、驚愕の展開に観客は引き込まれるわけです。このタイムパラドクス、円環構造感がとても『TNENT』感があるんですね〜。
正直、まだ未見の方は一切の予備知識無しで観て頂きたいのですが、伏線回収のうまさ、シナリオの見事さが群を抜いていまして、タイムトラベルものでは一番好きな作品です。

『TENET』は正直頭を使いすぎると思うんです。時間もね。
でも、その点『プリデスティネーション』はすごく丁寧だし、わかりやすい。かつコンパクト。これも複数回観る楽しみがある。
今作もそうですけど、卵か先か鶏が先か、的な話は、矛盾も多く孕みますが、『プリデスティネーション』はそのようなノイズがない。

まぁ全然ジャンルは違う映画なんですけど、タイムトラベルの不可思議性を描いた作品ってことで、是非とも見て頂きたい傑作です。



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