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2月に読んだ本 その2

図書館から
『マザーネイチャーズ・トーク』立花隆対談集 新潮文庫
新潮社の雑誌「マザー・ネイチャーズ」に連載されたもの。
ジャンルの異なる著名な自然科学者にその専門領域について聞く。
気になったのが日高敏隆の回で
「僕は東大の理学部動物学科出身なんですけれども、あそこは昆虫をやるやつはだめだということになっていた。というのは、昆虫をやっている人っていうのは、みんな分類屋になって、アマチュアみたいになってしまう。それは学問ではないというんですね。」P66というくだり。
養老孟司『形を読む 生物の形態をめぐって』にも似たような話があって解剖学の観察に対して「観察、観察では、科学にならぬ。」と非難される。
養老孟司が『土偶を読む』を推した理由はこんなところにあったのではないかと推測してしまう。

以下列島考古学関連で
『埴輪 古代の証言者たち』若狭徹 角川ソフィア文庫
写真が豊富。コンパクトで解説もわかりやすい。
手元に置きたい一冊。
『シリーズ「遺跡を学ぶ」別冊02ビジュアル版旧石器時代ガイドブック』
堤隆 新泉社
図版が多くて解説も詳しい。
『歴史文化ライブラリー514 顔の考古学 異形の精神史』
設楽博己 吉川弘文館
レポートのお題とは関係がなかったけれど
土器や埴輪に残る造形から装身具や入れ墨などに関する考察が面白い。
『縄文石器 その視角と方法』上峯篤史 京都大学学術出版会
本格的な論文。難しいけど細石器について理解が進んだと思う。
『日本旧石器時代の起源と系譜』安蒜政雄 雄山閣
本格的な論文。
上記2冊のおかげで細石器の定義がつかめた。
なにしろネット上で見られる説明ではナイフ形石器との混同や
細石刃のみの説明とか、わりとあやふやなものが多かった。
最初から図書館にこもって下調べをするべきだった。なにしろ学術書は重くすべてを使うわけでもない。

イギリス児童文学の講義から
『ヘヴンアイズ』ディヴィッド・アーモンド 河出書房新社

8日までにTRの試験提出を完了させるべくがんばる。

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