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何もしないのは こわかった

手の痛みは、私に休むことを教えてくれた。

今まで、仕事や家事をせずに、「休むこと」がこわかった。
みんなが進んで行く中で、自分だけが置いていかれるかも。
人から認めらてもらえないかも。そう思っていたから。

そんな私が強制的に休むことになった。
腱鞘炎とばね指になったのだ。

これまで当たり前のようにできていたことが、できなくなった。あるいは、できたとしても、痛みが出ないように、やり方を変える必要があるため、時間が何倍もかかるようになった。仕事は休んで、家事は家族に手伝ってもらいながら、私は身支度をするので精いっぱいだった。

右手の痛みをカバーするために、慣れない左手でお箸を使うなど、いろいろやるようになって、左手にも痛みが出始めた。今から思えば、大げさだとわかるが、その時は「このまま手が思うように使えなくなるのかな」とネガティブに考えさえもした。

手の痛みは、休むことを教えてくれた。休んでも大丈夫なことを体験させてくれた。そして私は人に頼ることを学んだ。

一人で全てをやろうとするのには限界がある。一人でやりたい、ひとりでやるほうが速いと思ってずっとやってきたけど、体がストップをかけてくれた。

一人で全部やるのは、続かない。
それこそ、持続可能なことじゃない。

腱鞘炎やばね指を悪化させないために、日常生活の見直しをするとともに、人と一緒にやっていく術を身に着けていこうと思う。

そして、頑張っている みなさんへ。
「休んで大丈夫」


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