ChatGPT Code Interpreterの衝撃 - Excelいらないじゃん...

最近、ChatGPT Plusにいろいろな機能が追加され、ますます便利になっています。中でも、2週間ほど前に登場した「Code Interpreter」という機能に私は非常に衝撃を受けました。いままでExcelなどで頑張っていたデータ集計作業を、ほぼ自動かつ超短時間で代行してくれるのです。

今回は、サンプルとともに簡単な使い方の紹介をしてみようと思います。



養鶏農家のサンプル

以下の例は、こちらの会話で確認できます。
https://chat.openai.com/share/f4284e01-9d52-4ab4-809b-390ec6fbc20d

私は養鶏農家として、鶏卵価格の高騰を機に、新しく鶏舎を建てようと考えているとしましょう。
データや前提条件を提示して、損益分岐点を計算してもらいます。

にわとりのイメージ

生産データはこちら。(私が適当に作りました。)

今回は、以下の条件を提示して計算してもらいました。

  • 鶏やひなは、1羽あたり平均で110gの餌を食べます。

  • 餌の価格は、9万円/トンです。

  • 新しい鶏舎は1個当たり6000万円で、金利1.5%の20年ローンで資金を調達できます。

  • 鶏は550日に一度入れ替える必要があり、そのためにひなを購入します。ひなは、1匹あたり500円です。

すると、色々計算してくれました。

これ以外にも色々費用は掛かるとは思うので、養鶏農家への新規参入は厳しそうですね。

こんな感じの小屋、小学校にありました。
懐かしい。。

能力の限界と注意点

複雑な計算ロジックは当然のこと、比較的簡単な記述でも間違うことがあるので、間違いがないかを常に注意深く確認する必要があります。明らかに前提を読み間違えていても堂々と出してくるので、気をつけましょう。

例えば、「既存の鶏舎は5個ある」という記述だけでは、「事業全体での昨年の生産量が提示したCSVデータの5倍である」ということを認識してもらえないことが多く、計算結果が違いがちでした。

また、損益分岐点の計算においても、「1羽あたり」と記述しておかないと、全体(5000羽以上)で110gしか餌を食べないと計算してしまう場合もありました。人間なら気づいてくれるかもしれない点でも、昨今のGPT-4には厳しいようです。

計算過程での重要な数値は必ず出力してもらい、確認できるようにプロンプトで要求しておくと良いでしょう。

おわりに

Code Interpreter機能を利用することで、計算ロジックを間違えたりすることはあれど、複雑なデータに対して手軽に集計してグラフを出力してもらったりする、といった作業が非常に容易にできるようになっています。

今回は取り扱いませんでしたが、データのクレンジング作業(機械で画一に扱うことが難しい入力データを、機械で扱いやすい形式に整形する作業)などを全部自動でやってくれる点も非常に強力です。
ぜひCode Interpreterを使って、あなたもデータサイエンティストの気分を体験してみましょう!

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