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トレース修業中!のハナシ

こんにちは。就労継続支援ビルドの秋田です。
ビルドでは日々、デザインやイラストの案件に取り組んでいますが
一番多いお仕事、それがロゴや画像のトレースのお仕事です。

最近はスマホで撮った写真をそのまま缶バッジや布(Tシャツやトートバッグなど)に印刷できるプリンターがありますが
印刷したい画像があるけれど、解像度が小さくて印刷できない、とか。
昔使ったものなんだけど写真しか無い、とか。
印刷したいデータが印刷面よりも小さいとか。
いろいろな場面が想定され、その場合には印刷に適したデータを作成するトレースのお仕事が発生します。
レーザー彫刻などの場合はIllustratorで作成したデータが必須のようですね。

たとえば
ノベルティ制作のお仕事では
お客様からユニフォームの写真などをいただき、
チームのロゴをトレースしたりお名前や背番号を文字で打ち直して印刷できるデータに変換します。

昔作ったのぼりを新しくしたいという場合は、のぼりの写真から文字やイラストをトレースして印刷データを作成します。

これは、私の手描きいたずらがき。

画像1


それをIllustratorで(秋田がテキトーに)トレースしますと…

トレースだよ


なんかこんな感じ(雑トレース!)。

トレースしたやつ


トレースで使うアプリとスキル
それはIllustratorのベジェ曲線(通称パス/ペンツール)です。
Illustratorにはライブトレースという便利機能がありますが、得意とする画像と苦手な画像があります。
写真や、線画が細かい画像、ぼやけている画像、複数の色がある画像などは人力が必要です。

また、ビルドで展開しているストックイラストも同様にベクターデータ(画像を数値で記録している画像形式)を作成する必要があるので、下絵から線画に起こす際にベジェ曲線を利用します。
ビルド的必須操作ベジェ曲線(ペンツール)


独学でIllustratorを始めたときに最初につまづくのがペンツールの操作ではないでしょうか。
線を引く、という操作ですがOfficeの図形描画機能のようにマウスをドラッグしても線は引けません。
始点→終点をそれぞれカチカチとクリックしていって初めて直線になります。

画像4


曲線を引くときには少しドラッグしてハンドルの向きを調整しながらだったり……

曲線


初心者だと「?????」となって、「イラレ…ムズカシイ…」と断念すること85%のムズカシツール(主観)。それがペンツールです。
見学に来た方で独学でIllustratorを触ったことがあるというときは「パスは苦手です」とおっしゃる方もいらっしゃいます。


ビルドのIllustrator基礎カリキュラムでは、最初はペンツールをほとんど全く使いません。
「イラレ…ムズカシイ…」となる前に「イラレ!楽しい!」と思ってもらえるような内容を代表が考えて作ってくれています。
その上で、満を持してペンツールの特訓をします!もちろんカリキュラムの中には実務案件を想定したロゴトレースの課題が用意されています。
難しいツールとはいえ、ハマる人はハマります。
そして、この課題を乗り越えると、簡単なトレース案件からお願いできるようになっていくのです。


技術の習熟度は人それぞれなので、実際にお仕事をお願いできるレベルに達する時期はバラバラです。
実際、ビルドに通って1年くらいはトレース案件に触れる機会が無かった方も、プロジェクト(ストックイラストなど)を通してスキルアップしてトレースのお仕事をできるようになるといったことがあります。


トレースの練習のひとつとして取り入れたのが
【図形ツールを使用したトレース】です。
Illustratorではオブジェクトの組み合わせで簡単なイラストを描くことができますが、↓こんな感じ↓

画像8


応用してトレースをする練習です。


実は、これの

トレースしたやつ


この子(通称ラニーニャ)

らにーにゃ

は図形ツールのみでトレースしています。


ペンツール初心者が難しく感じる
・どこにアンカーポイントを置くか
・ハンドルをどの方向に伸ばすか?
という課題がクリアになるので、練習をしていくうちに自然とトレースのスキルが身につきます。


日々黙々とトレースをしている利用者さんたち。

精度は保証しますっ。

たとえば手描きイラストをグッズ化したいとか印刷屋さんに頼みたいけれどデータが作れないという場合など、データ作成のお手伝いが可能です。

トレースをご希望の場合はぜひお気軽にご連絡くださいね!

https://nice-heart-net.jp/member/inquiry?id=1&account_list_id=2311

いただいたサポートは利用者さんの工賃に!素敵なヘッダーイラストを描いてくださった皆さんに還元しますね。