業務に追われなくてもいいじゃない。というハナシ

就労継続支援ビルド、札幌でB型事業所をやっております。

就労継続支援B型事業所は、いわゆる「就労支援」として、国から「訓練等給付費」を受け取って成立します。つまり、障害がある方が一般企業で働くまでの"訓練"をしてくださいね。という意味。

工賃を事業収入(事業所で作業をした売上)から支出するという決まりがあるので、事業所によっては「事業に関わってください」「売上に貢献してください」といったニュアンスのことを直接言われることもあるみたいですね。

現実的には、現在の障害者総合支援法(旧自立支援法)に切り替わる前から「地域共同作業所」のような任意団体で運営していた事業所にとっては、厳しい場合もある、ようです。ビルドは営利団体なので趣が異なるのですが……。

さておき

ビルドではデザインやイラストをメインにした作業内容を中心にしています。

クリエイティブのお仕事は練習や情報収集が大事です。

クリエイティブのお仕事は練習しないとできるようになりません。

練習=仕事

仕事=練習

だからビルドでは、練習期間も変わらず基本時給をお渡ししています。

一般で働いていても新人のうちは仕事を覚えるまで研修期間があるものですから当然だと思いますが……。


Adobeのアプリは高いので、興味はあっても触ったことが無いという方が大多数ですから、ビルドに来たらまずは基本操作の練習から始めます。

イラストについても、普段から描いている方や全くやったことが無いけれど興味があるという方もいらっしゃいますので、希望者は基礎から学べます。

仕事をしている方の隣の方はIllustratorの基本的な練習をしている、その隣で鉛筆で模写している…その隣は絵の具で絵を描いている、という状況です。


プロスポーツ選手ってそうじゃないですか?力士も野球もサッカーも、1年の大半を「練習」して過ごしていると思います。

力士が土俵に上がるのは1日のうち数分。

野球なら2~4時間、サッカーは90分ちょっと。

でも、あの人たちに支払われている報酬はその実働時間のためだけではないですよね。

活躍することを期待されて契約をしています。

活躍をするためには練習が必要です。

(試合と練習の関係は、仕事と労働の違いかな?と思ったけれど、どうなんだろう…強制されて嫌々やること・飯のタネが労働と定義されていることが多いけれど、そうとも限らないですよね。仕事と活動、かな。)


とにかくビルドでも同様で、案件をやることがすべてではなくて、内容によってはご自身の表現を深く深く掘り進めるという使い方をしていただけると最高だと思っています。

その場合、それをお金(商品)にするのは我々の仕事です。

のびのびとやってほしい。

夢を実現できる場所であってほしい。

ついでにお金になると嬉しい。

そんな感じでやっています。

いただいたサポートは利用者さんの工賃に!素敵なヘッダーイラストを描いてくださった皆さんに還元しますね。