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なにかをつくるというコト。の、ハナシ

こんにちは。就労継続支援ビルドの秋田です。
今回のタイトル、【なにかをつくるというコト】で充分成立するのに、自分に課した"~のハナシ"ルールに縛られて変な感じになっているのですが、どうかお気になさらず。

さてさて。
ビルドでは6月~9月の期間、コンタクトレンズショップアイシティの店頭で配布されるノベルティ企画に参加していました。

あれから約半年、もうやらないのかな?と思っている方がいらっしゃるかはわかりませんが、実際出してません。
やる気はあります。
ただ、ノベルティ企画に合うプロダクトを生み出すことに難儀していてチャンスが無い状態が続いています。

こういう言い方するのは変なのですが、普段ビルドでは、手作り感とか、ハンドメイドっぽい雰囲気を極力排除して制作しているのですよね。

【全国の社会福祉施設で作られた手作り小物をお礼としてプレゼントする】という、このノベルティ企画、実は苦手分野です。
でも、利用者さんの作品を活かして企画趣旨に合う、かつビルドらしさを発揮できるものをスタッフ全員で模索しているところなのです。

※3か月おきに商品が入れ替わる中で同一の商品を継続して出し続けることもできるけれど、していないのはただのビルドのこだわりです。


最近、作ってみたいものが思いついたので秋田がサンプルをさくっと作ったあとに
デザイン部分をデザイナーのスナオさん(仮名)に依頼していたのでした。
仮に設定した〆切ギリギリで試作してみたら、ちょっと色々考えなおす必要が生じたので企画をリセット。仕切り直しになったのですけれど

デザイン→試作(実際に手を動かしてモノにする過程)

という、試作の部分があるというところを説明していなくてスケジュールがキュウキュウになってしまいました。

雑貨を見るのは好きだけど、それをどのように作っているのか?は考えたことがない。

秋田……これに関しては想像がついておらずびっくり。

考えてみたら
デザイン未経験の利用者さんたち、街で見かけた何かのイラストを、どこかの誰かが描いていると考えたことがなかったりするのですけれど
それと同じことは他ジャンルでも普通に起きますよね。

普段の支援では気を付けていることなのに!反省。


さて、ビルドのスタッフでハンドメイド系の経験があるのは誰かというと…
運営会社である合同会社ディケイドのハンドクラフト部門Hootalinquaも兼任している代表と秋田のみです。
(ちなみにHootalinquaは11/26~27札幌ドームで開催されるサッポロモノヴィレッジにも参加しますのでよろしくお願いします)

もちろん、ビルドのスタッフは
印刷物としてのグッズ(紙だけじゃなくて缶バッジとかポストカードとかスマホケースとか)を制作した経験があります。ノベルティも仕事ではたくさんデータ作ってるんですけれど……だいたいの場合、データ作るとモノが完成するんですよね。

トリセツ!だって、そう。

イラストレーター・デザイナー諸氏はパソコンを使う部分以外の
"ものづくりパート”の経験値が少ないので、
なにかを作ろう!としたとき
想像・イメージが難しいことがわかってきました。

コレいいな~。
利用者さんの作品でグッズになるかな~?
って思ったときに、
ココのこの部分を活かせるぞ
とか
この過程を応用してこうするとコレになるんじゃ?…って考えるのって、経験が無いと難しいのですね。
そうか…道理でみんなにアイデア出しお願いしたときも、グッズ制作サイト(データ入稿系)を見ていることが多かったわけだ。
と、妙な納得感。
(その頃、秋田がリサーチしていたのは"○○を使った自由研究♪"とか、"○○だけでできる推し活グッズ"とかのサイトでした……)

障がいの有無関係なく、経験したことないことは想像したり考えることが難しいのは当たり前です。


利用者さんにイラスト制作やデザインを依頼するときに参考資料としてお渡しするものは、
作ってほしいものそのものではありません。
それそのものがあれば、そっち使いますからね。

たとえば

オフィスだとわかるイラスト
スーツの男性
頭痛がしている人

など、バラバラの資料を提示して、作ってほしいものを制作していただきます。
仕事=依頼に応える作業の場合は、自分が描きたいもの・作りたいと思いついて制作するわけじゃないですから難しいのです。
練習が必要です。
数をこなしていくうちに、制作するためにどんな資料が必要で、どの要素を組み合わせると成立するのか?がわかってくるはずです。
デザインでも同様で、作りたいチラシとまったく同じ見本は存在しないので、類似のジャンルのデザインから要素を取り入れるといったリサーチが必要です。

自由に作ることと、依頼されて制作することの間にある難しさや苦しさは、経験してみるまでわからないかもしれませんね。
実際に仕事を始める前にビルドで経験してみるのもいいと思いますよ。


羊擬人化

今回のnoteヘッダーイラストは、ヒヨコさん(仮名)のヒツジちゃんです。
これ…ラバストとかにしたらめっちゃかわいいだろうね~って言いながら作ってました。
グッズ化してほしい!などご要望あれば受注生産で承りますのでお問い合わせください。

ではでは
いつかノベルティ企画に採用されたら「お、やったね!」って思ってくださいね。


いただいたサポートは利用者さんの工賃に!素敵なヘッダーイラストを描いてくださった皆さんに還元しますね。